猫背と変形性膝関節症

投稿日時:2017/09/26(火) 16:47

中高年の膝痛


中高年の方に多く見られる膝の痛みが、「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」です。

その名が示す通り、膝の骨が変形をし、十分な膝の曲げ伸ばしができなくなります。

同時に強い痛みを伴うことも多く、日常生活に支障をきたすケースもみられます。


では、なぜこの年代の方に多くみられるのでしょうか。

そこには、①関節軟骨の摩耗や②身体機能の低下という大きく2つの原因が考えられます。


 

目次

 

 

身体は消耗品


ヒトの身体も言ってしまえば、消耗品に他なりません。

しかも、自動車の部品と違って、「傷んできたので交換します」というわけにもいかず、代用品もありません。(将来、医学の進歩によって叶えられるかもしれませんが)

ですので、生まれ備えてきた自分の身体を、生涯大切に扱っていく重要です。


しかし、徐々に徐々に身体のさまざまな組織が消耗していきます。

先述した関節軟骨は、関節の適合性を高めたり、関節衝撃を和らげるクッションとして働いていますが、このクッションもすり減っていきます。

関節軟骨がなければ、骨自体に直接的に負荷がかかる可能性が高くなります。

そうすると、当然ですが痛みを伴います。

また、関節軟骨は均等にすり減っていくわけではありません。

靴の踵と同じで、すり減り方は場所やその人それぞれです。

関節の接触面が歪になり、関節の適合性が悪くなります。

関節は高度な動きによって、大きな可動性(大きな範囲動ける)を可能にしています。

つまり、関節がうまくかみ合っていれば動きやすいけれど、そうでなければ動かないということです。

適合性の悪化した関節は、当たり前にできていた動きを不可能にします。

例えば、膝を伸ばすことができなくなって膝を曲げて歩いたり、正座ができなくなるといったことに繋がっています。


 

身体機能の低下


高齢になるにしたがって、あらゆる身体機能が低下します。

ここで述べている身体機能とは、筋力、筋持久力、心肺機能、バランス能力、視力や聴力といった五感などなど…を指します。

例えば、筋力に関しては、25歳以降、年1%ずつ低下していくといわれています。(普通に同じ生活を続けていけば)

「ロコモティブシンドローム」の問題が叫ばれるようになって久しいですが、まさにこういった、病気ではないが身体機能に問題を抱えている方がかなり多くいます。

こういった身体機能の低下は、多かれ少なかれ誰しもに起こります。

しかし、ただただこの機能低下に身を委ねるのが良いわけではありません。

なぜなら、この身体機能の低下が、身体の痛みや不調の原因として考えられるからです。

もちろん、膝の痛みも関係しています。

そのひとつとして例を挙げます。


 

猫背と膝痛


先述した、筋力やバランス能力などの低下は、不良姿勢(姿勢が崩れた状態)に繋がります。

では、なぜ不調姿勢は良くないのでしょうか?

猫背はその代表格で、もちろん見た目にも良い印象を与えないということはありますが、身体への負担が増えます。

それも、崩れれば崩れるほど、姿勢へのストレスは増加します。指数相関的に増えると言えるかもしれません。


では、一度、良い姿勢について考えてみましょう。

良い姿勢というのは、見た目の美しさ(審美的観点)もありますが、身体の関節への負担が少ない「省エネな状態」です。

この良い姿勢を実現するには、重心位置、あるいは重心線に、身体のポイントとなる関節が近づいていることが重要です。

写真で確認してみましょう。





こちらは横から見た写真となりますが、この赤い線に記しているポイントが来ていると、大まかに良い姿勢と考えて良いでしょう。

このとき、必要最低限の筋力で立つことが可能です。

反対に、不調姿勢とはポイントが線から離れていて、関節に大きな負担がかかっている状態であるといえます。

バランスが取りづらいがために、筋肉に絶えずグっと力を入れて立っているのです。

腰や背中の筋肉、肩がずっと張っている方がいらっしゃるかと思いますが、こういった状態であるといえます。

関節には大きな筋力が働くほど、大きな負荷がかかります。

もちろん、膝関節も例外ではありません。

特に、脚の関節は上半身の体重を支えていますので、大きな負荷がかかりやすい部分です。

それがさらに倍増すると考えると、膝が痛んでもおかしくありませんね。



以上が身体機能の低下による、変形性膝関節症の原因のひとつと考えられます。

変形性膝関節症を改善していく上で、膝自体に起きている問題にアプローチすることもとても大切ですが、姿勢を改善していくことでも膝の負担軽減に繋がり、痛みの改善に繋がると考えられます。


日頃の運動習慣なりの暮らし方が、身体機能の低下を防ぎ健康な将来に作っているといえます。


なかなか治らない膝の痛みでお悩みの方は、一度姿勢をチェックしてみてはいかがでしょうか。


 

まとめ


変形性膝痛の痛みのメカニズムから原因をご紹介してきました。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」では、これまで2000名近くの猫背でお悩みの方に関わってきました。

今回の記事が、変形性膝痛のお悩みの方の一助になれば大変嬉しく思います。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」では、高性能な姿勢分析機での姿勢分析、動きの分析などを通して、おひとりおひとりに合わせたレッスンをご提供しております。

ただいま、トライアルレッスンを受け付けております。

猫背や膝痛がでお悩みの方は一度いらしてみてくださいね。

心よりお待ちしております。