猫背と膝痛

投稿日時:2017/11/01(水) 16:31

 みなさん、こんにちは。
猫背と膝痛と聞いて、関係があるの!?と思われるかもしれません。


実は、猫背と膝痛は関係があります!

猫背だからといって、必ず膝が痛くなるわけではありませんが、膝痛がある場合に、猫背姿勢を矯正することは1つのポイントになります。

 

目次

なぜ、猫背と膝痛が関係するのか
膝の構造
脛骨大腿関節
膝蓋大腿関節
膝の動き



 

①なぜ、猫背と膝痛が関係するのか




では、なぜ猫背が膝痛の原因となりうるのでしょうか。


これは、身体構造上の理由によります。


ヒトの身体には「運動連鎖」というものが存在します。


運動連鎖とは、1つの関節が動くことで、他の関節が影響を受けて動くことを意味します。



1つの例を挙げましょう。


立ってお読みの方は試してみてください。


右の親指の付け根~内側の踵ににグッと体重をかけてみてください。


この時、身体はどうなるでしょうか?


身体が左に向いていくはずです。


これが運動連鎖です。


足全体が内側にクルッと回転し、(内股傾向)骨盤が左を向き、右の腰は反ってきます。


さらには、上半身も影響を受けていきます。


このように、末端の小さな動きでも、その影響は身体全体へと波及していくのです。



猫背の場合は、その種類により様々変わってきますが、骨盤が前方へスライドすることが多くみられます。


骨盤が前方へスライドすると、骨盤は後ろへ倒れ(後傾といいます)、膝が曲がります。


これも運動連鎖です。


この状態で歩くと常に膝に負担がかかることとなり、次第に膝痛へと発展することが考えられます。


以上のように、膝痛の改善には、姿勢の矯正も重要な1つのポイントとなりますので、膝だけでなく全体を見ることも大切といえます。





 

②膝の構造







膝の痛みの原因を詳しくみていく前に、膝の構造を確認していきましょう。


一般的に言われている「膝」とは、2つの関節から成り立っています。


1つは、「脛骨大腿関節(けいこつだいたいかんせつ)」といい、もう1つは「膝蓋大腿関節(しつがいだいたいかんせつ)」と呼ばれるものです。


それぞれの関節を詳しく解説していきます。





 

③脛骨大腿関節




脛骨大腿関節は、脛骨と大腿骨の2つの骨から成る関節です。




脛骨はいわゆるスネの骨で、「弁慶の泣き所」といえばわかりやすいでしょうか。


大腿骨は、太ももの骨で、身体の中で最も長い骨です。





 

④膝蓋大腿関節


膝蓋大腿関節は、膝蓋骨と大腿骨から成る関節です。





膝蓋骨とは、お皿の骨のことです。写真のように、少し浮いているような状態で、大腿骨の上を滑りながら動きます。


大腿骨は先程解説しましたね。


大腿骨は、上記の2つの関節ともに関与しており、さらに、股関節も形成しているので大変重要な骨といえます。


脛骨の外側には、細い腓骨(ひこつ)という骨があります。


こちらの骨は膝関節には直接関与はしていませんが、荷重を分散したり、脛骨の添え木として支える役割があります。


また、膝痛を抱えている方の中には、腓骨についている腓骨筋(ひこつきん)が硬くなり、痛みの原因となっていることもあります。


膝関節は、上記2つの関節からなり、2つの関節がスムーズに動くことが、痛みの改善、膝が機能的に動くために必要となります。
 





 

⑤膝の動き


ここまでで、膝関節を構成している骨について説明しました。


では実際に、膝はどのように動くのでしょうか?


そちらを見ていきたいと思います。


まずは、脛骨大腿関節の動きからご紹介します。


主な動きは、前後の動きです。


いわゆる私達がよく行う膝の曲げ伸ばしですね。


ボールを蹴ったり、しゃがんだりする際に行われている動きです。




一方向に動くのが主です。


この動きを専門用語で「屈曲」「伸展」といいます。


関節が動く範囲を「関節可動域」といいますが、膝を伸ばしきった「伸展位置」から「屈曲位置」まで130度あります。(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会が制定)


しかし、これはあくまで参考可動域であり、例えば正座をしようと思った際には、150度の屈曲が必要になります。


よく膝を痛めた中高年者の方が正座ができなくなりますが、可動域の観点からみても、正座という動作は難易度が高いことが分かります。


次に、膝蓋大腿関節の動きですが、これはいわゆるお皿の動きになります。


こちらは脛骨大腿関節の動きに合わせて動くのですが、動きが少々複雑で専門的な分野ですのでここでは省かせていただきます。


膝関節の痛みの改善において大切なことは、可動域を軽快に動けるようにすることです。


また、関節可動域に制限ができた際、完全に元に戻すことが難しい場合もあります。例えばそれは、「変形性膝関節症」と呼ばれるものです。


どういった動きができるようになりたいのか、その希望と現状を照らし合わせて、目標設定をすることが膝痛改善においては重要となります。


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