ストレートネックの原因は背骨にあった!?

投稿日時:2017/11/04(土) 14:34



実は首にだけ問題があるストレートネックの方は稀になります。

首や頭は立っている際、地面から一番遠い所に存在します。


体の歪みや、姿勢の崩れは足元から徐々に崩れていき、最終的に首や頭でバランスをとる形となるため、

ストレートネック以外に体の歪みが無い方は稀になるのです。


首周りの問題が強い方は、前回のエクササイズをするだけでも効果を感じられ、

首こりや肩こりなどの症状の緩和が見られるかと思います。


しかし、更に良くしていこうと考えると体全体へのアプローチがとても重要となります。

今回は「胸郭(きょうかく)」という、身体の中心とも言える大事な部分についてご説明いたします。

 

目次


胸郭(きょうかく)とは?

胸郭(きょうかく)の柔軟性

胸椎の柔軟性

肋骨の柔軟性

猫背×ストレートネック×呼吸? 

胸郭(きょうかく)の柔軟性エクササイズ

まとめ

 

 

胸郭(きょうかく)とは?


胸郭とは、「12個の胸の背骨」と「12対の肋骨」で「胸骨」で囲まれた構造の事をいいます。



この胸郭の役割としては、心臓や肺など重要な臓器を保護する役割や、

肺に空気を送り込む働きを持っています。


実は、肺には呼吸を自立して行う機能は備わっていません。


肺は空気が送り込まれてくる場所であって、実際に呼吸を行っているのは

胸郭や横隔膜などになります。


~呼吸については後述で詳しくお伝えさせて頂きます。~



 

胸郭(きょうかく)の柔軟性



胸郭の柔軟性をお伝えするには、「背骨」と「肋骨」の2つのパートで考えると分かりやすいかと思います。

まず胸椎(きょうつい)は12個の背骨のことを指し、首の背骨の下から続いていきます。





大きく3つの動きに分けることが出来るので1つずつチェックしてみましょう。



 

胸椎の柔軟性

 

胸椎の屈曲・伸展(くっきょく・しんてん)


胸椎の動きだけ確認するのは難しいので背骨全体として見てみます。

四つ這いの姿勢で身体を丸めてみましょう。

全体的な背骨の丸みが出ていればOKです。









しかし、腰は丸まっているけども、背中に平らな所もある場合は、

胸椎の屈曲(くっきょく)が出ていない可能性があります。






また、背骨全体を反らした時も全体的に背骨が反っているのはOKです。






猫背の方は背中が反りづらいため、このような形になりやすいかもしれません。





 

胸椎の側屈(そっくつ)




コチラも全体的に弧を描くようにに背骨が曲がっていればOKです。

お風呂上がりなど、携帯のカメラ機能を使ってご自身の背骨をチェックしてみて下さい!

 

<背骨が弧を描いている状態>



 

<背骨の側屈がでていない状態>





 

胸椎の回旋(かいせん)



背骨全体で50°ほど身体は回るとされています。

身体が正面を向いた状態で身体を捻った時、片方の肩が身体に隠れて見えなくなった状態が90°ほど回った状態です。

だいたいその半分ぐらい回っていればOKです!

 

<50°ほど身体が回った状態>


 


<50℃未満の回旋>




 

肋骨の柔軟性



心臓や肺の保護をするため強固に固められていそうですが、実はたくさん動きます。

呼吸に際には、この肋骨が動いてくれなくては呼吸もままなりません。

実際にどのように動くのかを2つの動きで確認してみましょう。


 

ポンプハンドルアクション


1番目から6番目までの肋骨に見られる動きの特徴で、胸が前方に膨れるように動きます。

呼吸による自然な膨らみになるため、胸を張ることとは異なります。




 

バケツハンドルアクション


7番目から10番目までの肋骨に見られる動きの特徴で、脇から下の胴体部分が横に広がります。


 

本来はもう1つ「キャリパーアクション」という動きがあるのですが、

今回の内容に重要ではないので省略させて頂きます。



 

猫背×ストレートネック×呼吸? 



なぜ胸郭の柔軟性が必要なのか?

胸郭と呼ばれる、背骨や肋骨が硬いと猫背にはなりやすくなります。

それだけでもストレートネックに影響を与えてしまうのですが、実はもっと重要な部分に影響を与えていますのです。

それは「呼吸」です。

人は1日に22,000回の呼吸を繰り返します。

その呼吸は、胸郭の広がりや横隔膜という筋肉によって行われているのですが、

胸郭の柔軟性が失われ事で、横隔膜の機能も低下することが考えられるのです。




この横隔膜という筋肉は、呼吸の70~80%を担っていると言われます。

つまり横隔膜の機能が低下するということは、呼吸しづらい身体になるということです。

しかしながら人は、呼吸をしなければ生きることが出来ません。

横隔膜の機能が低下しても、生きるために呼吸をしなければならないので、

別の手段を使って呼吸を行おうとします。

それが首周辺にある筋肉群となるのです。

過剰に働くことになった首周りの筋肉は次第に姿勢を崩していきます。

その結果、首のアーチが低下をしストレートネックや猫背のような状態になってしまうのです。

 

胸郭(きょうかく)の柔軟性エクササイズ



頸に対するアプローチと並行して、胸郭の動きを改善することも重要です。

なぜなら、胸郭の柔軟性が獲得されなければ「呼吸」が上手に行うことが出来ず、

猫背やストレートネックの結果因子になってしまう可能性があるからです。

 

下記エクササイズはとても簡単に出来る、胸郭の柔軟性を獲得するためのものになります。

エクササイズ後の変化を感じてもらうために、息の吸いやすさを前後でチェックしてみて下さい!


 

ソラッシクツイスト


 

このエクササイズの目的は、デスクワークなどで硬くなってしまった、胸周りの筋肉を緩め、

背骨の回旋(かいせん)の動きを改善することが目的です。

仕事の大半をデスクワークで過ごされている方は注意が必要となります。

心地よいと思える筋肉の伸び感を感じ、呼吸を止めずに行いましょう!




<ポイント>

身体を捻った状態で胸周りの筋肉の伸び感を感じましたら、脇腹が膨らむように呼吸をするようにして下さい!

肋骨の動きが改善されやすくなります。



 

フォースタンスストレッチ


 
このエクササイズの目的は、デスクワークなどで硬くなりやすい、

肩や背中の筋肉を緩め、肋骨が柔軟に動き、理想的な呼吸のパターンを身につけることになります。

「呼吸がしづらい」や「背中や肩が凝りやすい」など感じる方にはオススメです。



 



<ポイント>

肋骨の動きを改善するために、脇が心地よく伸びていると感じられるところで、

横腹を膨らますようなイメージで息を吸いましょう。

バケツハンドルアクションが改善され呼吸がしやすくなりますよ!

 

きゃっとばっく



このエクササイズの目的は、背骨の動きを改善することと、

横隔膜の働きを良くすることになります。肋骨が十分に動くようになっても、

横隔膜の機能が正常に戻っていないと、理想的な呼吸ができなくなってしまいます。

そうすれば、首に負担をかけてしまう呼吸に戻ってしまいます。

上記2つのエクササイズを行った後は、コチラのエクササイズで締めくくるようにして下さい!



 

<ポイント>

身体が一番丸まった状態キープします。

その状態で出来るだけ息を吐き切るように呼吸を数回繰り返しましょう。



 

まとめ


 

猫背やストレートネックは、首や背中の問題であると同時に、

体全体の問題でもあります。首だけにアプローチをして肩こりや頭痛が改善されないのは、

胸郭の問題が解決されず、理想的な呼吸が出来ていないことが原因かもしれません。

詳しいお身体のチェックは専門家の力が必要ですので、上記エクササイズをしても問題が解決しない場合は、

専門家への受診をお願いします。