ストレートネックと股関節??

投稿日時:2017/12/05(火) 00:35


股関節に何かしらの問題があり、
猫背やストレートネックになる方は沢山いらっしゃいます。


股関節は胴体部分と足をつなぐ関節であるため、「立つ」、「歩く」、「走る」といった動作にも
影響を与えてしまいます。

股関節とストレートネックの関係性を見ていきましょう!


 

目次

・股関節とは

・大腿骨と骨盤

・股関節の屈曲と伸展

・スウェイバック姿勢と股関節

・股関節の外転と内転・外旋と内旋

・股関節のエクササイズ

・まとめ

股関節とは



股関節は様々ある関節の中でも、「動き」に特化している関節になります。

股関節は臼状(きゅうじょう)関節という関節に分類され、
関節面を軸にぐるぐる円錐状に回すことが出来る関節になります。

臼状とは、字の通り「臼(うす)」のような形のため、
深い溝にはまった関節をイメージしてもらえればと思います。


同じような機能を持つ肩の関節とよく似ています。

様々な方向に動く股関節には、
「屈曲(くっきょく)」、「伸展(しんてん)」、「外転(がいてん)」、
「内転(ないてん)」、「外旋(がいせん)」、「内旋(ないせん)」という動きがあり、

様々な局面に合わせて複雑な動きを行い、運動を可能にします。

例えば、ボールを投げる動作ですが、
上記の内1つでも動きが阻害されれば、まともに投げることは出来なくなります。


大腿骨と骨盤


股関節はそもそも、「大腿骨(だいたいこつ)」という太ももの骨と、
骨盤の「寛骨臼(かんこつきゅう)」という溝が合わさった関節になります。


この2つの骨の関係性は、大腿骨が動くと寛骨臼側も大腿骨を迎え入れるように
動くという事です。

ここで「立位体前屈」という動作で考えてみましょう。

この「前屈」という動作は股関節の「屈曲」という動作になりますが、
同時に骨盤(寛骨)の「前傾」を伴って初めてスムーズな関節運動となります。

身体が固い人の特徴では、
この骨盤が動いていないパターンをよく見かけます。

骨盤の動きが無い方の前屈と骨盤の「前傾」を伴った前屈を比較してみます。



まずは骨盤が後傾のままで固定され、前傾方向へ動かないパターンです。






続いて骨盤が前傾方向へ動いてくれるパターンです。




お分かりになりましたか?
上のお写真では、股関節の動きが乏しいため背骨の丸みが強くでており、
身体が硬い印象を受けます。


しかし、下のお写真では、
関節内で大腿骨と寛骨臼が転がり滑りながら動くため、
スムーズな動作が可能となるので、スムーズな前屈動作ができるようになります。

この動きが得られていない状況で日常生活を繰り返せば、
どこかに歪が生まれそうですよね。

股関節がスムーズな運動をしていないと背骨に影響を及ぼし、
猫背やストレートネックを、ますます助長していくことになってしまうのです。


 

股関節の屈曲と伸展


股関節には6つの動きのパターンがあります。

その中でも「屈曲」と「伸展」は生活をする上で必要不可欠な動きとなります。


どのような動きかというと、「歩く」や「走る」といった動作になります。

 

「歩く」という動作を考えた時、必ずどちらかが前足で、
もう片方が後ろ足になるかと思います。

この時、直立に立った時よりも前側に大腿骨が傾いていれば「屈曲」になりますし、
直立よりも後ろ側に大腿骨が傾いていれば「伸展」になります。


※この時、右足が股関節屈曲、左足が股関節伸展となります。


10000
1日歩くとすれば、左右の股関節は5000回ずつの「屈曲」と「伸展」運動を
繰り返すことになるのです。

つまり股関節の動きが悪くなれば歩き方にも影響がでてしまい、
歩いた分だけ猫背やストレートネックを助長させてしまう可能性があるのです。



スウェイバック姿勢と股関節


猫背やストレートネックの方に多い姿勢としてスウェイバック姿勢があります。

「きゃっとばっく」では今までに延べ2000人を越える猫背の方の姿勢を見てきましたが、
7割以上の方が、このスウェイバック姿勢と言っても過言ではありません。


※骨盤を前方に突き出し、首付近の背骨を丸め頭を突き出した姿勢。


このスウェイバック姿勢になると、
股関節を安定させる靭帯や筋肉が低下し、股関節は正しいポジションを失います。


すると、まっすぐな姿勢で立つ感覚が分からなくなってしまいます。

この時、股関節は「伸展」というポジションに入っているため、歩く時の踏み出す方の足はマイナスからのスタートになるため、一歩の幅は狭くなるとも考えられます。

姿勢や日常生活において、とてもに気をつけたい問題になります。


股関節の外転と内転 、外旋と内旋


「歩く」という動作のように、分かりやすい動き方ではないですが、
男性と女性でざっくりと分ける事が出来る動きになります。

まず、それぞれの動きを見ていきましょう!

<股関節の外転と内転>


※この時、左足が外転となり右足が内転となります。


<股関節の外旋と内旋>


※この時、右足が外旋で左足が内旋となります。



股関節の外転は体の中心から外に足を開く動作で、内転は閉じる動作です。

股関節の外旋は膝を外側に向ける動作で、内旋は膝を内側に向ける動作です。

男性であれば、股関節を外転し外旋している姿勢の方が多く、
女性であれば、股関節を内転し内旋している姿勢が多いです。



<男性に多い股関節の外転外旋の立ち方>






<女性に多い股関節の内転内旋の立ち方>




このような股関節の状態も、「歩行」や「姿勢」に大きく影響を及ばすので、
改善が必要となります。



股関節のエクササイズ


股関節は臼状関節という関節であるとご説明致しました。

この関節同士の「ハマリ」が悪いと関節の動きが悪くなります。

よって、改善エクササイズを行う時は、まず関節面同士の接地面積を上げて、
「ハマリ」が良い状態を作りながら動かすことが大事になります。

股関節の「ハマリ」が良い状態は、「屈曲」と「外転」と「外旋」という動きが
組み合わさった状態とされています。


股関節の動きを良くするエクササイズ

股関節の接地面積が最大化される姿勢を作りながら、股関節を動かしていきます。

同時に股関節に自身の体重が乗るため関節面同士が接触しやすくなります。





股関節の動きを良くするエクササイズ

普段の姿勢に近い状態で、股関節の動きが改善されなくては意味が無いので、

立った状態により近い姿勢で行っていきます。

股関節の受ける力を周りの筋肉がコントロールすることで、

猫背の方に起こりやすいスウェイバック姿勢の改善にも繋がります。





まとめ


股関節は日常生活において高頻度で使用する重要な関節となるため、

関節の動きが悪くなることで猫背やストレートネックに繋がる可能性があります。

股関節の機能を高めることは日常生活動作の質を向上させる共に、猫背やストレートネックの改善や予防にも繋がります。

股関節の接触面積を高めながら、正しい位置を身体が覚えてくれるようにエクササイズを行ってみて下さい!