それって本当に正しい姿勢?正しい運動?

投稿日時:2018/02/25(日) 00:27


人体の「骨」の数は200208個、人体の「筋肉」の数は600以上。

「骨」も「筋肉」の数もどちらも曖昧な数字となります。

それだけ個人差があり、必ず〇〇個と定義することが難しいことが考えられます。

そして「骨の形」も人それそれになります。

骨には大小含めた「膨らみ」、「へこみ」、「溝」や、骨の「カーブ」や「捻れ」などがありますが、
これらも個人差があります。


「猫背を改善する」や「ストレートネックを改善する」ための手段として運動を行いますが、
そもそも人の体に個人差があるのであれば、その方の身体の状態を詳しく調べて、適切な運動を行わないと、怪我をさせてしまったり、改善ができない事もあるのです。


今回は大腿骨(だいたいこつ)と呼ばれる太ももの骨の「捻れ」についてご説明していきます。


目次


・太ももの骨「大腿骨(だいたいこつ)」

・大腿骨の捻れ??
・どれぐらい捻れているの?
・頚体角(けいたいかく)とは?
・正しい姿勢はひとそれぞれ?
・骨格に合わせた運動法
・まとめ



太ももの骨「大腿骨(だいたいこつ)」




太ももの骨は大腿骨(だいたいこつ)と呼び、人体の中でも最大の骨になります。


アニメや漫画で描写される「骨」は、だいたいがこの骨かと思います。






大腿骨は上方では「股関節(こかんせつ)」を、下方では「膝関節(ひざかんせつ)」を作ります。

大腿骨の上方に位置する「大腿骨頭(だいたいこっとう)」という球体の部分と、
骨盤の「寛骨臼(かんこつきゅう)」という窪みが合わさり「股関節」を作ります。

このようにプラモデルの関節のような構造のため、股関節はぐるぐる回すように動かすことが出来るのです。



大腿骨の捻れ??




一見まっすぐのように見える大腿骨も、実は微妙に捻れています。


これを大腿骨の「前捻(ぜんねん)」という言い方をします。

どのような事かと言いますと、大腿骨の上方にある「大腿骨頭(だいたいこっとう)」という球体の部分に
対し、下方にある膝の関節作る塊の部分が内回りに捻れているということです。







雑巾絞りをイメージしてもらえると分かりやすいのですが、
大腿骨の上方を固定し、下方部分を雑巾絞りのように内側に捻った状態です。






すると膝の向きが内側に向くのがイメージできますでしょうか?

この「捻れ」は個人差があり、過剰に捻れすぎてしまっている方はX脚(えっくすきゃく)と呼ばれてしまうこともあるのです。



どのぐらい捻れているの?




大腿骨の「捻れ」の角度は、個人差はありますが平均して
15°程と言われております。


しかし、この「捻れ」が過剰に捻れすぎてしまっている方や、全く捻れていない方もいらっしゃるのです。

捻れが強い方は膝の内側に向きやすくなるため「内股」のような姿勢になりやすく、
逆に捻れが無い方は「がに股」のような姿勢になります。

これは運動をするときや、姿勢改善する上で極めて重要となるため後ほどご説明します。



頚体角(けいたいかく)とは?




大腿骨は上方で「股関節(こかんせつ)を、下方で「膝関節(ひざかんせつ)」を作る、

太くて長い骨になります。

上方の球体の部分を大腿骨頭(だいたいこっとう)、太くて長い棒状の部分を「体部(たいぶ)、
大腿骨頭と体部を繋ぐ部分を「頚部(けいぶ)」と呼びます。







骨の構造上「頚部(けいぶ)」はストレスを受けやすいため、高齢になると骨折を起こしやすい場所としても知られております。





「大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)」は骨折の中でも治癒が遅い場所とされており、
リハビリにも長期時間を有するため、高齢者で骨折をしてしまうと「寝たきり」になってしまう可能性もあるため、注意が必要な部分でもあります。


この「頚部(けいぶ)」の軸と、「体部(たいぶ)」の軸の合わさる角度を「頚体角(けいたいかく)」と
呼び、個人差はありますが一般的に
125°の角度を持つとされています。







この「頚体角(けいたいかく)」が125°以下の鋭角なると,膝は内側に向きやすくなるため「内股」になりやすく、逆に125°以上の鈍角であるならば「がに股」のようになりやすくなるのです。



正しい姿勢は人それそれ?




大腿骨が15°以上捻れている場合や、頚体角(けいたいかく)が125°以上の場合は、
その方にとって「内股」のような姿勢が正しいということになります。

これは骨の構造的な問題となるため、改善は不可能となります。

よって強制的に「内股」にならないように矯正を行っても、股関節や膝や足首にストレスを与える事になり、痛みを引き起こすリスクも考えられるのです。

逆に、大腿骨の捻れが無く、頚体角が125°以下の場合は、その方にとって「がに股」のような姿勢が正しい
姿勢となります。


これらを確認するテストもありますが、確実に判断するためにはレントゲンを撮る必要があります。



骨格に合わせた運動法?




その方にとって正しい姿勢が違うように、運動においても同様なことが言えます。


例えば、「スクワット」という運動がありますが、大腿骨が捻れている人にとって正しいやり方はどのように変わるでしょう?

足幅を広げて行う場合、大腿骨が捻れすぎてしまっている方にとっては、普通の人よりも足幅を広げた状態と一緒になります。






なぜなら、内股の状態からスタートしているので、普通の方よりも足を広げた計算になるからです。


であるならば、そのような方にマニュアル通り足幅を広げて「スクワット」をしてもらうのは
オススメできません。

もちろん意図があり安全性を確保した上で行うのであれば良いのですが、知らずにやり続けてしまえば、身体のどこかの関節にストレスを与えてしまう可能性もあるのです。


逆に、全く大腿骨が捻れていないのであれば、極端に足幅を狭くして運動することは、その方にあっていない可能性があるということになります。






まとめ



人体の構造には個人差があり、ある人にとっては姿勢を改善するための運動であるけれども、
ある人にとっては改善では無く怪我をさせてしまう運動になってしまう可能性もあることになります。


自分の身体を理解した上で、自分にとって正しい姿勢を正しい運動によって手に入れましょう。

身体の状態に関しては信頼できるトレーナーの方にご相談するか、「きゃっとばっく」までご連絡下さい。