肩の内巻き?肩甲骨の内巻き?

投稿日時:2018/09/08(土) 17:40





猫背を矯正したい方の悩みの1つとして、肩の内巻きを矯正したいとご相談されることが多くあります。



しかし「肩の内巻き」といっても、どこに問題があるかによって矯正や改善の仕方も変わってきます。
 
「猫背で肩が内側に入っているから、胸を張るようにすれば治る」は遠い昔の話で、問題点を探し、問題点に対して確実にアプローチしなければ治すのは難しいでしょう。
 
それでは肩内巻きの問題点のチェック方法をお伝えしていきます。





目次

・そもそも「肩の内巻き」とは?

・肩の関節のおさらい

・肩甲上腕(けんこうじょうわん)関節が由来の「肩の内巻き」
・肩甲骨が由来の「肩の内巻き」
・胸郭(きょうかく)が由来の「肩の内巻き」
・チェック方法
・まとめ





そもそも「肩の内巻き」とは?





「肩の内巻き」とは写真のような姿勢を指します。
 

 



 
デスクワークやスマホの使用などが影響がを与えていることは間違いなさそうですね。
 
肩の内巻きに定義をつけるとしたら、横から見た時の姿勢で以下の点が一直線上にあるかが重要です。





・耳の穴
・肩峰(けんぽう) = 肩甲骨の一部
・大転子(だいてんし) = 骨盤の下にある足の骨の一部
・脛骨結節(けいこつけっせつ) = すねの骨の一部
・第5中足底(だいごちゅうそっこつてい)= 外くるぶしよりやや前のポイント










上記5つのポイントが地面から垂線を引いたときに、直線上に揃っていれば「肩の内巻き」ではないということが言えます。






肩の関節のおさらい



「肩」や「肩関節」や「肩甲骨」の違いについてはおさらいしておきましょう。
 
「肩」はとても抽象的な表現になります。
 
よって「肩」とはざっくり以下の部分を指します。






 
一方、肩関節は「肩」のもう少し具体化した表現になります。







「肩関節」については、もっと細かく分けることも出来るのですが、少々説明が長くなるので割愛させて頂きます。
 
最後に「肩甲骨」ですが、これは骨の一部を指しているわけでなく、肩甲骨という骨全体を指しています。









「肩」という漢字は同じでも、指している部分は微妙に違うため、お客様は肩のどこが痛いのか、またどこが気になるのかを一緒に確認することが大事ですね!






肩甲上腕(けんこうじょうわん)関節が由来の「肩の内巻き」



「肩の内巻き」は大きく分けて3つの問題に分けることが出来ます。
 
その1つで肩甲上腕関節という関節が問題で起こる「肩の内巻き」があります。
 
この関節は、上項でご説明した「肩関節」になります。
 
この関節は肩甲骨の関節窩(かんせつか)という場所と、上腕骨の上腕骨頭(じょうわんこっとう)という場所が合わさり関節となります。


       <肩甲骨の関節窩>


      <上腕骨頭の写真>





ただ、この関節は凸に対し、凹の溝が浅いため非常に不安定な関節になります。
 
そのため、肩甲骨の関節窩から上腕骨頭が前方に引っ張られてきてしまうことが多々あるのです。
 
それが、肩甲上腕関節由来の「肩の内巻き」になります。
 
この場合は、上腕骨をもとの位置に戻すための運動やストレッチが必要となります。






肩甲骨が由来の「肩の内巻き」



次は肩甲骨の位置(ポジション)が本来の位置からズレてしまい「肩の内巻き」を起こしてしまうパターンです。
 
肩甲骨とは本来、身体に対して30度ほど内側を向いた状態にあります。
 

 
その肩甲骨が50度内側を向いてしまったらどうでしょう?
 
「肩の内巻き」という状況になりそうですよね。
 
上項は肩関節を構成する上腕骨頭という骨のみが移動したことで「肩の内巻き」が発生したに対し、今度は肩関節ごと移動した「肩の内巻き」になります。
 
であれば、上腕骨頭に対してアプローチするのでは無く、肩甲骨の傾きを30度に戻してあげる事が大事になります。






胸郭(きょうかく)が由来の「肩の内巻き」



最後は胸郭(きょうかく)という肩甲骨を支える土台が丸まったことで、「肩の内巻き」を発生させてしまう問題です。
 
肩甲骨は胸郭にピタッと張り付いたように位置します。
 

 
猫背姿勢では背骨が丸まり、背骨と関節を作る肋骨は丸まるため、
背中全体が丸くなった状態になります。
(猫背の方全てに当てはまるわけではございません)
 
すると、胸郭にピタッと張り付く肩甲骨はズルズルと低い場所に流れ、結果的に「肩の内巻き」となってしまいます。
 
この場合は、「肩の内巻き」の原因が胸郭にあるので、猫背を矯正することが優先となります。
 
「肩の内巻き」に関して3つの問題をお伝えしていきましたが、問題点がどこにあるかによって矯正や改善の行い方が変わるのはお分かり頂けたでしょうか。
 
肩の局所に問題があるのか、それとも根本となる部分に問題があるのか?
 
家で例えると、肩甲上腕関節の問題によって「肩の内巻き」が発生するのは局所の問題の為、床が傾いてしまった問題です。この場合は床を治します。
 
肩甲骨に問題がある場合は、家の傾きによる問題です。床には問題がないため家の傾きを治すのが先決です。
 
胸郭に問題がある場合、土地の問題になります。
大雨などで地盤が傾き家が傾いてしまっているので、床や家を治しても問題は解決しません。
 
「床」、「家」、「土地」のどこに問題があるのかを見極めてアプローチをすることがとても重要となります。






チェック方法



上記の3つの問題による「肩の内巻き」を判別するのは、専門家による視診や触診が必要になりますので、ここでは簡単なチェック方法で判別していきましょう。
 
壁に背中をつけてみる
 
ここで分かるのは大雑把に猫背なのかどうかです。
 
腰の隙間に手のひらが1枚以上入り、首の部分にも指2本以上の隙間が空く場合は、猫背ということが言えます。
 

 
すると、「肩の内巻き」を治すために、まずは猫背を矯正した方が良さそうですね!



仰向けで寝てみる
 
ここでわかるのは本当に猫背なのかどうかです。
 
立った状態ですと、様々な筋肉を使い身体は緊張しやすいため、姿勢が崩れてしまうのです。
 
一方、仰向けで寝ることによって、身体は地面に近く身体が地面に設置している部分が多いため、身体の緊張感が抜け本来とれるはずの姿勢に戻る事が多いのです。





<寝ても姿勢が悪い状態>




<寝たら姿勢が良くなる状態>

 
その時、腰の隙間や首の隙間が手のひら1枚や指2本分ぐらいまで戻れば、立つと猫背になるけど寝ると良い姿勢に戻れるので、骨の変形などによる猫背ではなさそうですね。
 
ただこの時に、腰も首の隙間も正常に戻るけど、肩が地面から指4本以上離れていると、肩甲骨や上腕骨の問題による「肩の内巻き」の可能性があります。



ピシッと立ってみる
 
綺麗に立ったつもりでも手の甲が正面を向いてしまい場合、「肩の内巻き」になりやすいと考えられます。
 

 
本来であれば手の甲は正面からは見れない方が良いですね!






今回は3つのタイプに分けて説召しましたが、3つタイプ全て併発している方もいらっしゃいますので、一度お近くの専門店やトレーナーさんに見てもらうことをおススメします。






まとめ



「肩の内巻き」といっても様々なタイプがあるため、改善方法も様々になります。
 
「腕に問題があるのか?」「肩甲骨に問題があるのか?」「猫背に問題があるのか?」それぞれの問題点を見極めて、適切なアプローチをすることが重要となります。
 
寒くなる季節は、特に肩や背中は丸まりやすいので、早めの対策を持つようにしましょう。
 
最後までお読みいただき有難うございました。



猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」
池田倫大

 

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