猫背と肩甲骨 ~肩関節で起こる「転がり」と「滑る」運動とは?~

投稿日時:2018/10/07(日) 19:07



私たちの体はたくさんの関節で構成されています。

骨の数は200個ほどあり、関節の数は260にもなります。(多少の個人差はあります)

今回はたくさんの関節の中から、肩関節の動きについてご紹介します。




目次


・肩関節の特徴とは?
・転がりと滑り運動とは
・衝突すると
・まとめ



肩関節の特徴とは?




肩は「肩関節複合体(かたかんせつふくごうたい)」と呼ばれるぐらい、

たくさんの関節が集まり「肩」の関節になります。



その中でも肩甲上腕(けんこうじょうわん)関節は非常に不安定な関節とされています。

その原因の1つが腕の骨と、肩甲骨の関節面の大きさの違いになります。







腕を上げる動作(バンザイ)は、ほとんどが肩甲上腕関節の運動ですが、

上記の写真でご覧になったように、肩甲上腕関節は狭いスペースで腕の骨を動かさなくてはなりません。



そのため、腕の骨の一部である上腕骨頭(じょうわんこっとう)が、

肩甲骨の関節面を滑りながら転がるように動くように出来ているのです。



転がり滑り運動とは




まず転がるという動作を考えてみましょう。


転がるとは、A地点からB地点に移動することを指します。







肩の関節においても「転がる」は同じ意味ですので、地点の移動となります。


すると、とても狭いスペースしかない肩甲上腕関節の中では、腕が上がることで上腕骨頭が肩甲骨の関節面を

「転がる」という動作だけが行われると、上腕骨頭の上にある肩甲骨の肩峰という部分に

ぶつかってしまいます。







今度は、「滑り」運動についてです。


関節においての「滑り」とは、フィギュアスケートの「滑る」ではなく、

距離を移動しないタイヤの空転のようなイメージです。






この「滑り」運動が、先ほどの「転がり」運動と合わせて起こることで、

肩甲上腕関節は上にある骨にぶつかる事無く動き、120°という可動域を出せるのです。



 

骨が衝突すると




「滑り」運動がなく、「転がり」運動だけになれば、上腕骨頭は上の肩峰(けんぽう)という

肩甲骨の一部に衝突してしまいます。



これはインピンジメント症候群といわれ、肩の痛みと可動域低下を伴う怪我になります。


皆さんの中には、腕を上げる動作で「痛い」と感じた経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?


インピンジメントの原因は様々ですが、身体の骨が正しい位置にないことが大きな原因になる事が多いです。


例えば猫背姿勢が長い間続き「肩の内巻き」状態になったとします。


正しい関節の関係性は破綻しますので、関節の「滑る」動作や「転がる」動作に支障が出てしまうのです。


詳しくは、「肩の内巻き?肩甲骨の内巻き?」をご覧ください。




まとめ




目に見えない関節内では、骨が繊細に協調して動いています。

今回の内容では、筋肉が硬いから肩が動かないではなく、骨の位置が悪いから「滑り」運動が阻害され

肩が動かないという可能性を知ることが出来たのではないでしょうか。



普段の姿勢から気を付けることで、肩の環境を整えていきましょう!



最後までお読みいただき有難うございました。



猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」
池田倫大

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