猫背の改善方法

世界一短い睡眠時間と世界一長い座り時間の日本

こんにちは。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」理学療法士の中北です。

猫背でお悩みの方のライフスタイルを伺うと、いわゆるデスクワークが中心で、座っている時間が長い方が多いのも特徴です。

また、睡眠時間を伺うと、睡眠時間が短い方も比較的多い傾向にあります。

そこで、本日のテーマは、睡眠時間と座り時間と姿勢&健康について。

日本人は世界一座り時間が長い

シドニー大学を中心としたオーストラリアの研究機関が行った「世界20ヵ国を対象とした平日の総座位時間」に関する調査では、日本は7時間で、サウジアラビアと並んで、なんと世界最長。

今回の調査の中で、2.5時間と最も座位時間が少なかったポルトガルに比べると、日本は3倍近い数字になります。

その為、日本人が何も意識をしないで仕事をしていると、座っている時間が長くなりますので、30分に1度は立ち上がり、軽くストレッチをしたり、歩いたりして、意識的に身体を動かして血流を促すようにしていくことが大切です。

デスクワークと消費カロリー

ちなみに座位行動とは、「座位および臥位におけるエネルギー消費量が1.5メッツ以下のすべての覚醒行動」と定義されています。

メッツ(METs)とは

メッツとは、運動強度の単位を表すもの!安静に座っている状態を1として、様々な活動がその何倍のエネルギーを消費するのかを示した活動強度の指標。

《活動強度とメッツ》

立って会話をしている状態:1.8メッツ

屋外歩行:3メッツ

階段を登る:4メッツ

ゆっくりとしたジョギング:6メッツ

上記の様に、日常生活活動や様々な運動の活動強度の目安が設定されています。

メッツと計算式

また、メッツをもとに消費カロリーを計算することもでき、以下のような計算式があります。

消費カロリー=メッツ×活動時間(単位:時間)×体重×1.05

例えば、体重50kgの人が、30分間のウォーキング(普通のペース)をした場合は、

3.0メッツ×0.5時間×50kg×1.05=78.75kcalのカロリー消費

ということになります。

 

健康の為の活動強度

3メッツ以下の活動のことを低強度身体活動と言い、3メッツというのは「普通に屋外を歩く程度の活動」ですので、それよりも強度が低い活動が当てはまります。

一方で、中高強度身体活動とは「息が弾み汗をかく程度の活動」です。

健康を推進するうえでは、18~64歳の方では、3メッツの身体活動を毎日60分以上、1週間では23メッツ/時を行うことが推奨されていますが、一日の大半を占めているのは低強度身体活動と座位行動時間であり、その中でも座位行動時間を減らすことが健康増進につながります。

座り過ぎが身体に良くない理由

座位行動時間が増えると、なぜ身体に良くないかというと、血流の低下や代謝機能の低下につながり、死亡リスクが増大することが示唆されており、具体的には、座位時間が4時間未満、4~8時間、8~11時間、11時間以上のグループに分けた場合、死亡リスクは座位時間が長くなるにつれて約11%ずつ増加するというPloegらの報告があります。

更には、余暇の過ごし方に関する研究でも、テレビ視聴や読書などによる座位時間が1日6時間以上の人は、3時間未満の人に比べて、死亡リスクが男性で17%、女性で34%も増加することがPatelらによって報告されています。

これらのことから、座り過ぎは身体に良くないという見解が広まりました。

世界一睡眠時間が短い日本人

それと同時に、日本人は座り時間が世界一長いだけではなく、世界一睡眠時間が短いという報告があります。

経済開発協力機構、いわゆるOECDの2019年「Gender Data Portal」によると、33か国(OECD加盟国+中国、インド、南アフリカ)の睡眠時間の短さトップ3が以下の様になります。

《睡眠時間が短い国 TOP3》

1位 日本 442分(7時間22分)

2位 韓国 471分(7時間51分)

3位 スウェーデン 482分(8時間2分)

日本は、世界一座り時間が長く、世界一睡眠時間が短いけれど、世界トップレベルの長寿国という不思議な国なんですよね。

まあ、それだけ健康や寿命の変数というものは、多様であり、複雑なんだと思いますが、寿命などに与える座り時間の長さや睡眠時間の短さによる負の影響は、これから出てくることが考えられます。

意識的にライフスタイルを整えていかないと、座る時間が長く、睡眠時間が短くなりがちですので、今の内から健康な毎日を過ごす為に行えることを実践していきましょう!

ABOUT ME
中北貴之
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。