なぜ猫背になるのか
「猫背」
私たちは、猫背にしようと思って猫背になっているわけではありません。
背中が丸くなる、顔が前に出てしまう、肩が内側に入ってしまう・・・
その姿勢を望んで行っているわけではありませんよね。
何らかの結果として、本人にとって都合が良いからその姿勢になっているのです。
ということは、猫背を治そうと思った時に、背骨を反らす、頭を後ろに引く、肩を外側に開くといったことをしても、結局のところ根本解決にはなりません。
姿勢は「アウトプット」
つまり姿勢は、何らかの影響で脳が作り出している結果(アウトプット)にすぎません。
このアウトプットを変えるには、インプットを変えなければ変わりません。
例えば、本をたくさん読めば、知識量が増えて人とのコミュニケーションに役立ちますよね(もちろん、要因はこれ一つではありませんが)。
これは、本を読むというインプットを増やしたからこそ、アウトプットであるコミュニケーションに変化が生まれます。
身体に良いものを食べれば、健康な身体に近づきますよね(これももちろん要因の一つですが)。
逆に、身体に害のある食品を食べれば、身体の状態も悪くなります。
このように、インプットが変わればアウトプットが変わります。
猫背になっているのは、結果(アウトプット)です。
インプットが改善されれば、自ずと、アウトプットとしての姿勢が改善されてきます。
インプットを変えるには脳の活性化が必要
では、そのインプットを変えるとはどういうことか。
ひとつは、脳へのアプローチです。
脳には、色々な情報を統合する役割があります。
ヒトは、常に色々な情報にさらされています。
例えば立っている時、
足裏から入ってくる情報(硬い地面に立っているのか、ゴツゴツした岩を踏んでいるのか・・・)
目から入ってくる情報(暗い場所なのか、障害物があるのか・・・)
前庭器官から入ってくる情報(前に進んでいるのか、飛行機に乗っているのか・・・)
このような情報が脳に集まり、その状況に適した姿勢がつくられます。
もちろん、これは無意識化での反応です。
例えば、暗いお化け屋敷にいたら、歩幅を広くして腰を少しかがめて歩きますよね。
このように、どの場面でどの姿勢が良いかを判断して、姿勢が出来上がります。
姿勢をコントロールしているのは脳なんです。
そして、脳のどの部分の問題なのか、さらにその問題を評価する方法、そして改善エクササイズを学びました。
このように姿勢には、骨や筋肉だけでなく、脳のトレーニングも重要になります。
レッスンでも少しずつご案内しておりますので、楽しみにお待ちください。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」
千野ひとみ