猫背に関わる症状と改善方法

猫背姿勢と歩行

こんにちは。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」の中北です。

本日は「猫背姿勢と歩行」についてお話いたします。

見た目を良くしたい!

という理由で猫背姿勢を改善したいという方も多いかと思いますが、猫背姿勢は効率の良い歩行にも関わります。

歩行は全身運動ですので身体のあらゆる部分が関わりますが、本日は”足部”から考えてみましょう。

歩行時の足部

歩いている時に足部はどのような役割を担っているのかという点から確認していきます。

歩く時の足部の役割は大きく2つ、

”衝撃吸収”と”推進力形成”です。

足部には片足だけで28個もの骨が存在しており、それだけ関節も多く存在します。

※全身の骨の数は206個ですので、足部には全体の約1/4の骨が集まっています。

多くの関節が存在することで”衝撃吸収モード”と”推進力形成モード”に対応することができます。

衝撃吸収モードとは”柔らかい足部”の状態で、推進力形成モードとは”固い足部”の状態と言い換えることができます。

まさに相反する機能が足部には求められているわけですね。

それでは歩行に話を戻します。

通常、歩行ではカカトから地面に足を着きますが、この時に体重の1.2倍~1.5倍の衝撃が加わるとされています。

その衝撃を吸収するために、足部は柔らかい足部になる必要があります。

そして、ある程度衝撃を吸収出来たら、今度は推進力を高めるために固い足部になる必要があります。

猫背姿勢と足部の関係

それでは、猫背姿勢と足部の関係についてお話をしていきます。

足部には”柔らかい足部”と”固い足部”の両方が必要ですが、これは骨の配列によって変化します。

例えば、扁平足のように内側のアーチが低下している状態では柔らかい足部になり、反対に内側のアーチが高くなるような状態では固い足部になります。

この足部の違いは、骨盤からの影響も受けます。

骨盤は通常”前傾”といって、少しだけ前に傾いています。

この前傾角度が大きくなり過ぎると、足部では内側の縦アーチが低下するような連鎖が生じます。

つまり、足部が柔らかい状態になることで推進力が低下しますので、歩行の効率は悪くなります。

そのため、骨盤が過剰に前傾しないようにすることは、効率良く歩くために大切になります。

反対に、過剰に骨盤が後傾していると固い足部になることで足部での衝撃吸収機能が低下します。そうすると接地期が短くなるため、これもまた効率良く歩くことが出来なくなります。

そのため、猫背姿勢を矯正して骨盤の位置を整えることは効率の良い歩行に大切になります。

サイドライイング・プルバックFAIR

それでは、骨盤の位置を整える効果的なエクササイズの一つをご紹介いたします。

今回ご紹介するのは『サイドライイング・プルバックFAIR』というエクササイズです。

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~エクササイズのやり方~

①横向きに寝ます。
②両膝を90度に曲げて重ねます。
(膝の間にクッションかボールを挟みましょう)
③上側の骨盤を後ろに引き、骨盤を頭側に引き上げます。
④その状態で上側のカカトを天井の方へ上げていきます。
⑤足の上げ下げを10回行ってください。
⑥反対も同様に行ってください。
☆エクササイズのポイント☆
※骨盤が動かないようにして、足を動かしましょう。
※上側になっている方の脇腹に力を入れて行いましょう。
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本日は「猫背姿勢と歩行」についてお話いたしました。
猫背姿勢を矯正して、効率良く歩けるようにしていきましょう!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」

中北貴之

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。