猫背に関わる症状と改善方法

猫背を矯正すると身長が伸びる?

こんにちわ。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」で活動する理学療法士の中北です。

時々、お客様から「猫背を矯正すると身長が伸びますか?」というご質問を頂く事があります。

身長が伸びるというよりは、本来の身長に適正化される!といった方が正しいかと思いますが、実際に「久しぶりに身長を測ったら伸びてました」なんて声を頂いたりしますし、見た目はスッと背が伸びた様に見えます。

ということで、本日は猫背と身長についてお伝えしていきたいと思います。

身長測定と普段の姿勢の変化とは

猫背を矯正すると、見た目が変化し、周りから見た時にスッと背が高くなった様に感じ、大人なのに「背伸びた?」みたいに聞かれる事もあります。

また、実際に身長測定をした時に、以前よりも背が伸びている方もいらっしゃいますが、基本的には、「普段の見た目」が変わると思って頂けると良いかなと。

なぜなら、身長測定をする際は、日頃、どれだけ姿勢が悪い人でも、柱に踵、お尻、背中、頭を付け、「顎を引いて」と言われ、姿勢をある程度矯正した状態で計測をしている為、普段の姿勢ほどの変化は出にくいと考えられます。

多くの方の場合、上記の写真の様に、足に対して骨盤が前に移動し、骨盤に対して肋骨が後ろにさがり、肋骨に対して頭が前に出る様な、チグハグの姿勢になっている為、猫背を矯正して、キレイな姿勢になると、見た目が大きく変わります

猫背の矯正に伴う足の変化とは

そして、地面に唯一接する「足」

猫背の方は、この足の骨格も崩れ、いわゆる「偏平足」の様に、足がべちゃッと潰れた状態になっている方が多く見られます。

足には「アーチ」といって、ドーム状の高さがありますが、このアーチが潰れてしまっている場合と、アーチが保てている場合では、どちらが伸張が高くなりますか?というと、アーチが潰れている状態よりも、アーチをはじめとした足の骨格が保てている状態の方が高くなりやすいと考えられます。

猫背の矯正というのは、背骨や肩まわりだけにアプローチをするのではなく、足も含めた全身を整えていきますので、それによって、骨格が崩れ、各パーツ毎に少しずつ失われていた身長を適正な状態に戻していく形となります。

1つ1つの変化は大きくないけれど、足、膝、股関節、骨盤、背骨‥‥‥といった様に、少しずつ積み重なることで、見て分かるくらいの変化に繋がる訳ですね!

身長は測るタイミングによって大きく異なる

また、気を付けて頂きたいのは、身長というのは測る時間帯によって大きく異なります。

例えば、背骨と背骨の間には、「椎間板(ついかんばん)」と呼ばれるクッションがありますが、朝はこの椎間板が水分を吸収して膨張して厚さが増している為、背が高くなります。

しかし、起きて生活をする中で、常に重力が上から下に向かって加わっている為、豆腐ステーキなどを作る際に、上から重しを載せておくと水分が抜けていく様に、椎間板も水分が失われて薄くなっていく為、夜の方が背が低くなります。

背骨は、首が7個、胸が12個、腰が5個あり、その間に椎間板がありますので、たった0.5~1㎜の厚さが変化をするだけで、1~2㎝は変わる訳ですよね!

その為、基本的には毎日同じ時間に計測をするのがポイントです

 

猫背を矯正したからと言って、成人が5~10㎝も身長が伸びる事は、基本的にありませんが、各パーツ毎の骨格や配置が整う事で、実際に身長測定などで測る様な身長も1~2㎝程度でしたら変化が見られる方も多くいます。

そして、それ以上に変化が出やすいのが見た目ですね!

今まで足や骨盤、肋骨、頭などがチグハグに並んでいた方が、真っ直ぐに積みあがる様になることで、見た目が大きく変化し、スラっと背が伸びた様な印象を与えますので、ぜひ猫背改善に取り組んでみてくださいね。

 

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。