猫背に関わる症状と改善方法

猫背は首の後ろが詰まる

こんにちわ。

理学療法士の中北貴之です。

本日は、猫背の方が悩みとしてあげる事が多い「首」。その中でも「首の後ろが詰まる感じがする」と相談くださる方も多くおりますので、首の後ろの詰まりについて説明していきたいと思います。

まずは首の構造から簡単に見ていきましょう!

首の構造と背骨の弯曲

解剖学から考えると、首というのは、いわゆる「頸椎(けいつい)」という背骨の一部やその周りの筋肉などを含めた様々な組織によって出来ています。

「頸椎」は7つの骨が積み重なっていて、首が長い動物で有名な「キリン」も、頸椎の数は同じ7個というからビックリですよね。

首は前に弯曲し、胸は後ろに弯曲、腰は前に弯曲といった感じで、互い違いに弯曲があることで、背骨に加わる衝撃を分散してくれています。

その為、背骨の弯曲が失われてしまうと、身体に負担が加わりやすくなってしまうんですね。

猫背とストレートネック

そして、現代人に多く見られる猫背ですが、ウィンドウズ95以降のパソコンと、iphone以降のスマートフォンの急激な普及に伴い、1日の中でモニターを見ている時間が増加。

モニターを見ようとして、頭を前に突き出す様になると共に、椅子に座って身体を動かさない時間が圧倒的に増えたことにより、多くの方の姿勢がドンドンと悪化をしていると考えられます。

そして、頭を前に突き出した姿勢は、頸椎の本来の前への弯曲が失われてしまい、真っ直ぐになってしまいます。これが現代人に多く見られる「ストレートネック」になります。

頭が前に突き出ると首の後ろが詰まる

そして、本来の姿勢から、そのまま頭を真っ直ぐに突き出すと、斜め下を向いた状態になってしまいます。

それではモニターをはじめ、前方が見えにくくなってしまいますので、自然と顎を軽く上げて、前を向いた姿勢になります。

そうすると、首の前側は引き伸ばされ、首の後ろ側は潰される様な形となり、いわゆる首の後ろが詰まるという状態に。

根本から頭の位置を整える

そして、こうした首の後ろには、「後頭下筋群(こうとうかきぐん)」といった複数の筋肉がありますので、詰まった状態が長く続くと、いわゆる筋肉のコリが生まれ、血流が悪くなり、発痛物質などを生み出す事が考えられます。

そうすると、自然と手を首の後ろにあててほぐそうとしたり、お家に帰った時に、マッサージボールみたいもので、首の後ろをコロコロしてほぐそうとされる方も多いと思います。

もちろん、軽くほぐす程度であれば、そこまで問題はありませんが、段々と強い刺激を求める様に、ゴリゴリやってしまうと、首を傷めてしまったり、そもそも根本的な解決にはなりませんので、頭の位置を改善していくことが重要です。

頭の位置を整えるなら骨盤、背骨、肋骨、肩甲骨も改善することがポイント

そして、頭の位置を整える為に重要なのが、骨盤と背骨、肋骨の位置を整えること。

顎が上がっているなら顎を引けばよい。頭が前に出ているなら、頭を後ろに引けばよいと考えがちですが、人の身体は繋がっている為、頭の位置や顎の位置だけを戻そうとしても、なかなか上手くはいきませんし、無理に頭や顎を引こうとすると、気道が詰まり、息苦しくなってしまう事もあります。

その為、首の土台である背骨や、背骨に繋がる骨盤や肋骨、更に言えば、首を安定させてくれる筋肉が付着をする肩甲骨の位置も改善をしていくことが重要です。

そうすることで、頭の位置が整い、キレイな姿勢となり、首の後ろの詰まりなども改善をしていきます。

首の後ろが詰まるからマッサージに行こうではなく、首の後ろが詰まらない様に、根本となる姿勢から改善していくことがおススメです!

首の後ろの詰まりを感じたら、ぜひ猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」へお越しくださいませ。

現在の姿勢や動作、脳の機能などを細かく評価し、根本から改善していきます!

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。