猫背の改善方法

姿勢改善に大切な足のアーチ

こんにちは。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」です。

今回は「猫背改善に大切な足のアーチ」についてお話いたします。

足は大切なセンサー

姿勢維持のメカニズムのイラストリハビリテーションのための神経生物学入門を参考に作図

上図のとおり、私たちの姿勢は様々な感覚器(センサー)から脳に情報が送られ、脳がそれらの情報を基に適切な姿勢を判断し、筋肉に指令を送ることで成り立っています。

そのため、脳が正しい判断を下せるように、まずは感覚器から脳に正しい情報が伝えられることが大切です。

中でも立位姿勢は、地面と唯一接している「足」からの感覚情報が、全体の約70%を占めると言われており、足は姿勢コントロールにおいて非常に重要な役割を担っています。

足にある3つのアーチ

それでは、足が適切に働くためには何が必要なのでしょうか?

その一つが「足のアーチ」が保たれることです。
足には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチがあります。

足のアーチのイラストVISIBLE BODYで作図

足にアーチがあることで、立位姿勢や歩行時などのように、足に荷重が掛かった時の負荷に耐えることが出来ます。

特に歩行時の負荷は大きく、カカトを着いた時の衝撃は通常でも体重の1.2~1.5倍といわれていますが、足のアーチが崩れている状態では体重の2倍以上の負荷が掛かることもあるんです。

そうすると、脳への負担も大きくなるので、身体を守ろうとして背中を丸めるなど、姿勢の崩れにもつながることに。

また、足のアーチが高くなることで力が伝達されやすくなるので、歩いている時に必要以上に筋肉を使わなくて済むので、長く歩いても疲れない身体になるためにも重要です。

足のアーチが崩れる原因

このように、足のアーチは身体にとって非常に大切ですが、運動不足で足の筋肉が低下したり、足に合わない靴を履いたりすることで、アーチの崩れにつながります。

足の裏だけにある筋肉のことを「内在筋」という呼び方をしますが、この内在筋は足のアーチを支えるために大活躍しており、片足で体重を支える時などに活動が高まるという特徴があります。

ところが、デスクワーク作業やスマホ利用などによって、座っている時間が長くなり歩く時間が減ると、内在筋の活動する時間も短くなることに。

筋肉は使わないと衰えていってしまうので、当然ながら内在筋も徐々に衰えていき、アーチが崩れてしまう一因にもなります。

デスクワーク中の女性のイラスト

そのため、普段は座っている時間が長いという方も、一つ前の駅で降りて歩く、仕事の合間に散歩をする、遠回りして買い物に行く、などのようにご自身にあった方法で、出来るだけ歩く機会を増やしていくことが大切ですね。

また、その際にご自身の足に合わない靴を履いていると、アーチが崩れる原因にもなりますので注意が必要です。

例えば、本来のサイズよりも小さい靴を履いていると趾が圧迫されて筋肉が活動し難くなりますし、大きい靴を履いていると足の骨が動いて不安定になります。

靴は足の機能を高める大切なツールです。
ご自身の足のサイズが分からない、という方は”シューフィッター”という靴合わせの専門家の方に見てもらうこともオススメです。

シューフィッターのイラスト

冒頭でお話したように、足は姿勢を保つうえでとても大切なセンサーですので、日々の運動習慣によって足のアーチを適切に保ち、良い姿勢につなげていきましょう♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。