猫背に関わる症状と改善方法

猫背姿勢と頭痛

こんにちは。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」です。

新型コロナウイルスの影響をきっかけに、在宅ワークになった方も多いようですが、同時に「後頭神経痛」というタイプの頭痛が増加しているそうです。

そこで、今回は猫背姿勢と後頭神経痛の関係についてお話いたします。

※頭痛の原因は多岐に渡りますので、自己判断せずに専門機関を受診して頂くことを推奨いたします。

後頭神経痛とは

頭痛の女性のイラスト

後頭神経痛とは、頭皮を支配している後頭神経という末梢神経がダメージを受けて生じる頭痛のことです。

後頭神経は「大後頭神経」「小後頭神経」「大耳介神経」の3つのことを指し、それぞれ分布しているエリアが異なるので、どの神経がダメージを受けるかによって痛みが出る部位が変わります。

ただし、いずれの場合も痛みの質や程度は同様で、片側の首から後頭部や頭頂部にかけチクチク・キリキリ・ズキズキとした痛みが特徴で、障害される神経によって下図の領域に痛みが生じます。

後頭神経痛の領域のイラスト肩関節痛・頸部痛のリハビリテーションを参考に作図

猫背姿勢との関係

それでは、後頭神経痛と猫背姿勢の関係について確認していきましょう。

後頭神経は、後頭部や首の筋肉の間や辺縁を走行しているため、首周りの筋肉が硬くなってしまうと、神経が圧迫されるなどしてダメージを受けます。

それが、頭痛というか神経痛として表れます。

つまり、猫背姿勢になると頭が前に出るため、首周りの筋肉への負担が増加して硬くなり、後頭神経痛の要因の一つとなるわけですね。

5~6kgもある頭の重心は、支点となる首の関節部分よりも前方にあるため、理想的な姿勢でも、座位や立位時では前方に転がり落ちようとしています。

これを支えているのが首の筋肉ですので、どうしても普段から首の筋肉は硬くなりやすいという特徴があります。

頭の重さを表すイラスト

なお、頭の位置が5cm前になると首には2倍の負担が、10cm前に出ると4倍の負担が掛かると言われていますので、猫背姿勢になると首の筋肉への負担はさらに増大することに。

在宅ワークをするにあたり、職場のように椅子や机などのデスクワーク環境が整っていないという方は多いかと思います。

今後も在宅ワークが続くという方はデスクワーク環境の整備も大切ですね。

デスクワークをしている女性

首の筋肉をほぐすエクササイズ&ストレッチ

それでは、最後に首の筋肉の緊張を緩めるエクササイズをご紹介いたします。

頭や首を支える筋肉は、肩甲骨周りに沢山あります。
そのため、肩甲骨の位置を整えることが、首の筋肉をほぐすためのポイントです!

お仕事の合間などに30秒~60秒で実践できますので、こまめに行って頂くとより効果的です♪

本日は、最近増加傾向にある後頭神経痛というタイプの頭痛と、猫背姿勢についてお話いたしました。

頭痛や肩こりがあると仕事に集中できないですよね。
猫背姿勢を改善して首の筋肉への負担を減らし、頭痛の予防もしていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。