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猫背を改善するエクササイズ「ローリング」
寝返り動作を行う「ローリング」というエクササイズをご紹介します。
人間の発達過程において、頭部と頸部、肩関節、胸郭、骨盤、股関節を連動させる能力は、荷重下での姿勢コントロールの前に獲得される。また、人が初めに行う移動動作がローリング(寝返り)である。
このエクササイズでは、以前ご紹介したロールアップロールダウンのように体を柔らかくコントロールするエクササイズになります。
ロールアップロールダウンは、背骨の屈曲といい、背骨を曲げる動きになりますが、ローリングのエクササイズは体を捻る動作となります。
猫背の改善のためには、背骨の動きが重要になりますが、背骨一つ一つがしっかりと動くことが大切です。
また、動きとしては、曲げる、反らす、捻る、動きになりますので、背骨一つ一つがこれらの動きをしっかりと行えるようにしていきましょう。
それでは、エクササイズを確認していきましょう。
【やり方】
腕のパターン 屈曲
- 仰向けになり両手をバンザイします。
- 左手を天井に向かって、前ならいをします。
- 左手を右右上方へ移動させながら、少しずつ頭を持ち上げましょう
- そのまま腕、肩、腰、足の順に寝返りを打つようにうつ伏せになりましょう
腕のパターン 伸展
- うつ伏せの状態から左手を上げていきながら、上半身を上げていきます。
- 左手を天井に向かって、前ならいをします。
- 左手を右右上方へ移動させながら、少しずつ頭を持ち上げましょう
- そのまま腕、肩、腰、足の順に寝返りを打つようにうつ伏せになりましょう
足のパターン 屈曲
- 仰向けになり両手をバンザイします。
- 左足を浮かせ反対側の足を超えます
- 左足を移動させながら、少しずつ体を捻ります
- そのまま足、腰、肩、頭の順に寝返りを打つようにうつ伏せになりましょう
足のパターン 伸展
- うつ伏せの状態から右足を上げて、反対側の足を超えます。
- 足を床につきながら足、腰、肩、頭の順に寝返りを打つように仰向けになりましょう
【目的&効果】
・背骨の文節的な動きの獲得
・足で押して寝返りを打つ
通常であれば、足を使って行える方が効率的ではあるのですが、このエクササイズの目的は背骨の動きの獲得なので、足で押してしまうとその動きの獲得ができなくなります。
反動は使わずに行なうようにしましょう。
・体を固めて行う
体幹部が一枚の板のように固まってゴロンと寝返りを打つのはNGです。
肩から骨盤までの背骨が徐々に捻られるように寝返りしましょう。