こんにちは。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」の理学療法士 中北です
本日は「猫背と冷え症の関係」についてお話いたします。
冷え症の原因
冷え症の原因としては、大きく”血行不良”と”熱産生能力が低いこと”が考えられます
血行不良の原因としては自律神経の乱れ・運動不足・食生活の乱れ・喫煙などが挙げられ、熱産生能力が低いということに関してはもともとの筋肉量が少ないこと、運動不足や加齢に伴う筋肉量の減少が主な原因となります
①血行不良
・自律神経の乱れ
・運動不足
・食生活の乱れ
・喫煙など
②熱産生能力が低い
・もともとの筋肉量が少ない
・運動不足や加齢に伴う筋肉量の減少
今回は、冷え症の原因としても注目されることの多い”自律神経”に注目してみたいと思います。
自律神経とは
ヒトの体は自律神経によってコントロールされているため、自律神経は我々が生きていくうえで必要な様々なことに影響を及ぼし、心拍数や血圧・胃液の分泌・覚醒レベルなどに関与しています
自律神経には交感神経と副交感神経があります
交感神経は簡単に言うと「闘争・逃走モード」になるため、興奮状態になり、副交感神経は「摂食・生殖モード」になるため、リラックス状態になります
どちらのモードが良いとか悪いとかではなく、それぞれのon-offのバランスが大切で、活動的なモードになる時には交感神経が優位となる必要があり、リラックスモードになる時には副交感神経が優位になる必要があります。
冷え症と自律神経の関係
それでは、冷え症と自律神経の関係について確認していきましょう。
前述の通り、冷え症の原因に血行不良があり、血行不良の原因の一つに自律神経の乱れがあります。自律神経の中でも交感神経が優位になると末梢の血管が収縮しやすくなります。そのため、手足への血流が悪くなることで冷え症の一因になると考えられます。
なお、交感神経が優位になっていることで猫背姿勢になっている方も多いので、猫背姿勢を矯正するエクササイズは自律神経のバランスを整える内容も多く含まれます
猫背と交感神経
「猫背姿勢=背中が丸くなっている」という印象があるかと思います。
もちろん背中も丸くなっているのですが、背中全体というよりも上背部の一部分だけが過剰に丸くなっているケースが多く見られます。そして、背中でも腰~みぞおちの辺りはむしろ反り過ぎている姿勢になっていることが多いです。
この様な腰~みぞおちの辺りまでが反り過ぎている姿勢では、交感神経が優位になっていることが多いです。
なぜかというと、「呼吸を吸うモード」になりやすくなっているためです。交感神経と副交感神経は呼吸でも切り替わり、息を吸う時は交感神経が優位になり、息を吐く時は副交感神経が優位になります。
そして、肋骨は息を吸う時に開き、息を吐く時に閉じますが、腰~みぞおちの辺りまでが反っている状態というのは肋骨も開きやすくなりますので、吸うモードが長くなっている可能性が考えられます。
通常、吸気よりも呼気の方が長いのですが、呼気の時間が短くなると肋骨が開いた状態になりますので、交感神経優位な状態になりやすくなります。
それでは最後に、簡単な自律神経のバランスチェックをご紹介いたします。
・手首に指をあてて脈を触知します。
・ゆっくりと呼吸をして、脈の速さが変化しているのかをチェックしましょう。
※息を吸う時に脈が速くなり、吐く時に遅くなっていればOKです!
本日は「猫背姿勢と冷え症の関係」についてお話いたしました。
交感神経優位な状態により、血行不良が生じて冷え症になっている可能性が考えられます。
そして、交感神経優位な状態というのは猫背姿勢にもつながっていますので、猫背矯正のエクササイズは冷え症の改善にも効果が期待できますね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。