猫背に関わる症状と改善方法

日常生活と膝への負担

こんにちは。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」の中北です。

本日は「猫背姿勢と膝の痛み」についてお話いたします。

日常生活における膝への負担

膝に限らずですが、痛みが生じるということは、その部分への何かしらのストレスが大きいことが考えられます。

それでは、膝の場合は日常生活でどのような負担が掛かっているのかを見ていきましょう。

日常生活動作における膝への負担は、研究により多少のばらつきはありますが、下記のように報告されています。

※膝は太腿の骨とスネの骨が構成する「脛骨大腿関節」と、太腿の骨と膝のお皿の骨が構成する「膝蓋大腿関節」によって構成されています。

膝蓋大腿関節への負担(体重比)

・自転車  :0.5倍

・歩行   :0.5倍

・階段昇段 :3.3倍

・階段降段 :5倍

・ジョギング:7倍

・スクワット:7倍

 

脛骨大腿関節への負担(体重比)

・自転車  :0.5倍

・歩行   :3倍

・階段昇段 :3.8倍

・階段降段 :4.3倍

・ジョギング:4倍

・スクワット:5倍

このように、歩いたり階段を上り下りしたりするといった日常生活の中で、膝には体重の何倍もの負担が掛かっていることが分かります。

ただでさえ膝には負担が掛かかりますので、それ以上に負担が掛かるような体の使い方をしないことが大切です。

股関節や足首が膝の負担を減らすポイント

必要以上に膝に負担を掛けないためには、股関節や足首との協調した動きが大切になります。

どういうことかと言うと、膝はお隣の関節である股関節や足首の影響を非常によく受けます。

例えば、椅子に座ったり立ったりする動作では、股関節・膝・足首を同時に動かします。

仮に数値化するとして、理想的な動きの割合が「股関節:膝:足首=3:3:3」であるとします。

ところが、股関節と足首が上手く動かなくて「股関節:膝:足首=2:5:2」になるとしたら、股関節と足首が動かない分の負担が膝に掛かることになります。

そのような状態が繰り返されると、膝へのダメージが蓄積されて、やがて痛みが生じるようになります。

そのため、股関節や足首がちゃんと機能することが大切になりますが、猫背姿勢になると股関節や足首が機能しにくい状態になります。

猫背姿勢と膝への負担

なぜ猫背姿勢になると股関節や足首が機能しにくくなるのでしょうか?

今回は股関節から考えていきましょう。

結論から申し上げると「体はつながっているから!」ということになります。

どのようにつながっているかというと、骨盤が安定していないと股関節も上手く働かなくなります。

なぜなら、骨盤と太腿の骨が股関節を構成しているからです。

猫背姿勢になると、骨盤が本来の位置よりも前側に出やすくなります。

そうすると、骨盤の位置が崩れてしまうことになるため、股関節も機能低下を起こし、膝への負担が増えます。

そのような方は、膝自体の治療も必要ですが、猫背姿勢を改善していくことがとても大切になります。

骨盤位置のセルフチェック

それでは、ご自身の骨盤位置が正しい位置にあるかどうかをチェックしてみましょう。

①何も意識せずに立ちます。

②足首を見ます。

③足首が見えていれば骨盤位置はOK!

④足首が骨盤で隠れていたら、骨盤が前に出過ぎている可能性あり!

いかがでしたか?

骨盤の位置が前に出ているという方は、猫背姿勢になりやすい状態ですので、

↓のエクササイズで改善していきましょう!

猫背姿勢を改善することで膝への負担を減らし、痛みの予防・改善につなげていきましょう♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」

中北貴之

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。