猫背に関わる症状と改善方法

猫背姿勢と睡眠

こんにちは。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」の中北です。

本日は「猫背姿勢と睡眠」についてお話いたします。

何かとお忙しい昨今、寝つきが悪いな~、眠りが浅いな~、という方は、もしかしたら猫背姿勢が関係しているかもしれません。

自律神経と睡眠

ヒトの体は自律神経によってコントロールされているため、自律神経は我々が生きていくうえで必要な様々なことに影響を及ぼします。

例えば、心拍数や血圧、胃液の分泌、そして覚醒レベルにも関与しています。

自律神経には交感神経副交感神経があります。

交感神経は簡単に言うと「闘争・逃走モード」になるため、興奮状態になります。

一方で、副交感神経は「摂食・生殖モード」になるため、リラックス状態になります。

どちらのモードが良いとか悪いとかではなく、それぞれのon-offのバランスが大切で、活動的なモードになる時には交感神経が優位となる必要があり、リラックスモードになる時には副交感神経が優位になる必要があります。

それでは、睡眠時にはどちらが優位になった方が良いかというと、副交感神経が優位になり、リラックスモードになれた方が良いです。

ところが、交感神経が優位になった状態から抜け出せなくなってしまうと、いざ寝ようと思ってもリラックスモードにならない為”なかなか寝つけない”というようなことになります。

そのため、寝つきを良くするとか、睡眠の質を高めるためには交感神経を抑制して、副交感神経を優位にすることが大切になります。

猫背姿勢と交感神経

交感神経が優位な状態と、猫背姿勢は密接に関係しています。

「猫背姿勢=背中が丸くなっている」という印象があるかと思います。

もちろん背中も丸くなっているのですが、背中全体というよりも上背部の一部分だけが過剰に丸くなっているケースが多く見られます。そして、背中でも腰~みぞおちの辺りはむしろ反り過ぎている姿勢になっていることが多いです。

腰を反り過ぎている姿勢

このような腰~みぞおちの辺りまでが反り過ぎている姿勢では、交感神経が優位になっていることが多いです。

なぜかというと、「呼吸を吸うモード」になりやすくなっているためです。交感神経と副交感神経は呼吸でも切り替わり、息を吸う時は交感神経が優位になり、息を吐く時は副交感神経が優位になります。

そして、肋骨は息を吸う時に開き、息を吐く時に閉じますが、腰~みぞおちの辺りまでが反っている状態というのは肋骨も開きやすくなりますので、吸うモードが長くなっている可能性が考えられます。

通常、吸気よりも呼気の方が長いのですが、呼気の時間が短くなると肋骨が開いた状態になりますので、交感神経優位な状態になりやすくなります。

自律神経のセルフチェック

・手首に指をあてて脈を触知します。

・ゆっくりと呼吸をして、脈の速さが変化しているのかをチェックしましょう。

※息を吸う時に脈が速くなり、吐く時に遅くなっていればOKです!

腰~みぞおち辺りまでが反っている猫背姿勢の人は、交感神経モードから抜け出しにくくなる為、睡眠の質にも影響を及ぼします。

このようなことから、猫背姿勢を矯正することは良い睡眠をとる為に、とても大切になります。

バタフライ

それでは、交感神経を抑制するおすすめのエクササイズをご紹介いたします。

※チューブがなくても大丈夫です

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~エクササイズのやり方~

①両膝を立てて仰向けになり、両肘を90度曲げます。

②腰と床の隙間を埋めて、もも裏の筋肉に力を入れます。

③腰と床の隙間を埋めた状態を保ちながら、両膝と両肘を外側へ開きます。(膝は少し開くだけでOKです)

④そのまま3回呼吸を繰り返し、元の姿勢に戻ります。

⑤3セット繰り返しましょう。

☆エクササイズのポイント☆

※息を吐く時にはお腹の力を感じてください。

※肩はリラックスして行いましょう。

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本日は「猫背姿勢と睡眠」についてお話いたしました。

猫背姿勢を矯正して、睡眠の質を高めていきましょう♪

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」

中北貴之

ABOUT ME
中北貴之
理学療法士/imok Technical Director/大手フィットネスクラブにて活動後、痛みを抱えているお客様をサポート出来る様になりたいと、理学療法士の学校へ進学。卒業後は理学療法士として整形外科クリニックへ勤務。理学療法士として活動をしながら、トレーニングやコンディショニングの学びを続け、2018年4月よりimok株式会社へ参画。治療からコンディショニング、パフォーマンスアップまでを行えるコンディショニングコーチとして幅広く活動中。