こんにちわ
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」代表の小林俊夫です
本日は、お客様からご質問頂く事も多い、猫背を矯正する為の筋トレについてお話していきたいと思います
筋力トレーニングとは?
基本的な部分からになりますが、筋力トレーニングとは何か?と言いますと、名前の通りにはなってしまいますが、筋力を向上する為のトレーニングが筋力トレーニングになります
その為、猫背を矯正する為の筋力トレーニングというと、筋力トレーニングを行う→筋力が向上する→猫背が改善して姿勢が良くなる
という風に考えがちですが、じつは筋力トレーニングをして、筋力が強くなったから姿勢が良くなる訳では無いんですね
腹筋や背筋を鍛えたからといって、必ずしも姿勢が良くなる訳ではありませんので、もし猫背を矯正しようと、毎日腹筋を100回行っている方がいらっしゃいましたら、一旦、こちらの記事をお読み頂ければ嬉しいです
姿勢は無意識に保たれている
まず姿勢を考える場合に大切なのは、「姿勢の制御は無意識で行われている」、「脳などの神経系がポイント」という、この2点を先ずは押さえておいてください
私達は、常に姿勢を意識して保っている訳でも、筋肉が強い力を発揮して保っている訳でもありませんので、日常で階段を上り下りしたり出来るくらいの筋力があれば、筋力が無いから姿勢が悪い訳ではないということですね
私達は姿勢を維持する為、身体中に存在する感覚器と呼ばれるセンサーからの情報をもとに、周りはどの様な環境や空間で、自分の身体がどこにあり、どうなっているのか?を把握しています
そして、現在の自分の身体の状態と周りの環境などを無意識に把握し、自然と最適な姿勢をとる様に出来ています
脳の機能が低下をすると肩が内巻きになりやすい
そして、筋肉に指令を送り、動きをコントロールしているのはどこか?というと、脳や脊髄、そして情報を伝達する神経になりますので、脳の機能が低下をすると、姿勢や動きにも影響が出てきます
脳が成長をしたり、活性化をしたりする為には、大きく以下の4つが必要です
- 適切な感覚の刺激
- 適切な栄養
- 適切な睡眠
- 適切な酸素の供給
細かくなってしまうので、1つ1つの説明は省力しますが、産業革命やIT革命などの影響によって、1日の運動量や活動量が大きく減ったことで、身体のセンサーが働く機会が減少しました
そうすると、脳などの働きが低下し、脳が司る筋肉なども影響を受け、肩を前に引っ張る筋肉などが緊張をしやすくなります
運動量が減少する → 脳が機能低下を起こす → 胸周りの筋肉が緊張する → 肩が前に引っ張られる → 巻き肩&猫背になる
といった感じです
その為、いわゆる巻き肩や猫背を矯正しようと思ったら、運動量や活動量を増やすことで、感覚の刺激を入れ、脳を活性化する事が大切です
トレーニングは脳を活性化する為の手段
もも太郎の時代ではありませんが、山で芝刈りをする為には、太陽に照らされながら山道を歩き、雑草に目を向け、つかみ、鎌をふるい、大量の草を背負って帰ってくる必要がありますよね
そうすると、皮膚や筋肉、関節などのセンサーが働く事はもちろん、草がどこにあって、どの様に生えているかを確認する為には、自然と視覚からの情報を得たり、草の匂いを感じるなど、いわゆる五感も刺激をされます
しかし、そうした生活が日常からなくなった現代においては、日常の中で身体を動かし、身体中の感覚器を働かせ、脳に刺激を入れる時間を意図的に作る事が必要になります
その1つの手段としてトレーニングがある訳ですが、姿勢を良くしたいのであれば、筋力を鍛えるというよりは、ピラティスやヨガの様なボディワークと呼ばれるエクササイズを通して、適切な感覚刺激を得ることが大切なんですね
もちろん、どれだけボディワークなどを行っていても、インスタント食品やファストフードばかりで適切な栄養が摂れておらず、夜中にズッとスマホをいじっていて寝不足な毎日が続いている様では、姿勢は良くなりませんので、トータルで考えることがポイントです
当たり前の結論になってしまいますが、猫背を矯正する為には、栄養バランスのとれた食事を腹8分目で食べ、グッスリと眠り、定期的に身体を動かすことが大切ですね