身体の仕組み

免疫力を低下させるものとは

こんにちは。
分子栄養学認定カウンセラーの千野ひとみです。

ここ最近は、新型コロナウィルスの感染拡大により、「免疫力」への関心が今まで以上に高まっているかと思います。

日々生活をする中で、簡単に病気になったりする事が無い様に、ヒトには「免疫」というシステムが備っています。

しかし、アンバランスな食事や不規則な生活、現在の様なストレスフルな環境をはじめ、様々な影響により、免疫システムの機能が低下をしてしまうことがありますので、本日は免疫力を低下させてしまう要因について、お伝えしていきます。

免疫とは

私達の生活の周りには、細菌やウィルスをはじめとした、感染症を引き起こす原因となるる微生物=病原生物が存在しています。

私達は、そうした病原生物などが身体の中に入ってこない様にブロックをしたり、もし体内に入ってきてしまっても、倒す事や排除が出来る様になっています。

体内に侵入をしてこない様にブロックする役割を持つ代表格が、皮膚や粘膜であり、それ以外にも腸内細菌や病原生物の侵入を許してしまった場合には白血球などが防衛をします。

上記の様に、自分の身体を守り、病気にならない様にするための機能を「免疫」と言います。

免疫力を低下させる原因は様々

こうした免疫力を低下させない為には、何が大切なのかと考えていくと、免疫力が低下をする原因は様々です

例えば、日頃からジャンクフードを中心とした食事により、栄養が不足し、外敵と戦ってくれる免疫細胞が働けなくなったり

じつは肥満体というのは、脂肪細胞が炎症を起こしている状態ですので、肥満になることで体内に炎症が起こり、その炎症を止めるためにエネルギーが使われてしまったり

一般的に「ストレス」と言われる事の多い、心因性の過剰なストレスによって、自律神経のバランスが崩れたり・・・

こうした状態が長く続くことで、免疫細胞の数が減少をしたり、細胞の機能そのものが低下をして本来の働きができなかったりします。

そうした結果、免疫力が低下し、病気にかかってしまうことが考えられます

特に気を付けた方が良い3つのポイント

日頃、健康を維持する為には、免疫力を低下させない様な生活を送ることがポイントですが、「アルコール」、「ストレス」、「煙草」は免疫を低下させる原因となります。

免疫を低下させる原因
  1. 継続した飲酒(アルコール)
  2. 心的、肉体的なストレス
  3. 煙草(ニコチン)

  • アルコールは、身体にとっては毒になりますので、肝臓を中心に代謝をする必要がありますが、その過程で亜鉛やビタミンB3などの栄養素を消耗してしまいます。亜鉛の働きは様々なものがありますが、病原体を体内に入れないようにブロックしてくれる、粘膜の強化に役立ちますので、亜鉛が不足をしてしまうことで免疫力の低下に繋がる事が考えられます。更には、たんぱく質の代謝やホルモンの生成にも必要なものですので、大切な栄養素の1つです。そして、アルコールを代謝する過程で生まれるアセトアルデヒドは、自律神経を刺激して交感神経を優位にさせます。
  • いわゆるストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが副腎と呼ばれる臓器から分泌されますが、その期間が長期に及ぶと免疫を低下させてしまいます。適度な運動は免疫細胞(特にナチュラルキラー細胞)を活性化し、免疫強化につながると考えられています。過度な運動は身体的ストレスとなり、交感神経を優位にさせ、喉が炎症を起こし、感染症にかかりやすくなることが考えられますので、オーバーワークに気を付けましょう。
  • 煙草に含まれるニコチンは、免疫細胞の1つである樹状細胞の機能低下を引き起こします。

もちろん、食事や運動をはじめ、日々のライフスタイルを気を付けていても、病気になってしまうことはありますが、病気になるリスクを少しでも下げたり、たとえ病気になってしまっても、病原生物と戦える身体をつくることができます。

避けられるものは避け、少しでも免疫力を下げないようにしていきましょう!

ABOUT ME
千野ひとみ
幼少期から空手道をはじめ、インターハイ、国体強化選手として長期に渡り活動。 総合フィットネスジムでフロント業務に携わり、悩みを持ちながら、運動への意欲を持つ方々に出会い、トレーナーを志す。 トレーナー活動を始め、運動の目的やご自身の身体の状態等、改めて一人一人に合うトレーニングは異なることを実感。 2018年4月より「世界中にI am OK You are OKな人を増やしたい」という、オーナーの熱い思いに賛同し、猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」に参画。