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今週の研修【栄養】
先日、特別講師をお迎えして、栄養についての研修をしていただきました。
猫背改善には、実は栄養もとても重要なんです。
私たちの姿勢をつくり出しているのは、骨や筋肉ですよね。
「きゃっとばっく」に通っていただいているお客様には、骨盤の位置を戻したり、もも裏や腹筋のトレーニングをご案内しています。
その骨や筋肉の原料となるのは、たんぱく質です。
原料がなければ、いくらトレーニングをしたところで、きれいな姿勢は維持できません。
そんな大切な栄養についての研修でした。
今回研修をお願いしたのは、トレーナーでもあり、栄養のスペシャリスト、川合智先生。
私たちは、栄養というと、「野菜を摂ろう」とか「バランスの摂れた食事をしよう」と思うことが多いですよね。
しかし一言に栄養といっても、実は3段階あるとのこと。
・食品選択
・消化吸収
・代謝
私たちがよく考えやすいのは、食品選択の部分。
ですが、栄養を考えた時に、食品選択が全てではありません。
取り入れた食品を体内に取り入れるための、「胃酸がしっかり分泌されているか」「腸内環境は良いか」等も重要です。
さらに、私たちの身体を作り出す細胞機能はしっかり働いているかも不可欠です。
いくら、栄養価の高い食品を取り入れたからといって、体内の消化や代謝機能が低下していたら、せっかくの栄養は吸収できません。
そして、私たちは普段、色々な情報にさらされます。
一般的に、悪玉コレステロールは悪者とも言われます。
健康診断で、数値が高いから下げないさいと言われた、という方もいると思います。
ですが、悪玉(LDL)コレステロールは、実は細胞を包んでくれる重要な役割を果たしてくれているんです。
さらに、ダイエット目的で、糖質制限をしている方も多いですよね。
ですが、糖質は筋肉や脳の燃料です。
このように、一見避けてしまいがちな栄養素ですが、私たちの身体をつくるためにとても重要なんです。
血液検査から読み取る
そして、分子栄養学という観点から、血液検査から読み取る方法も教えていただきました。
例えば、血液検査でAの数値が高い場合、そのAという数値を下げるために栄養指導を受けたり、薬を服用することがあります。
ですが実際には、Aの数値が高くなっている理由は、身体の炎症を抑えるためかもしれません。
逆に言うと、身体の炎症を抑えるためには、Aという物質が必要で、
もし薬によってAを強制的に少なくしてしまったら、炎症を抑えることができなってしまいます。
すると、行うべきことはAの数値を下げることではなく、身体の炎症を取り除くこととなります。
「この数値が高いから下げなくちゃ」ではなく、「なぜこの数値が高いのか」を考えて、根本を改善しなければ意味がありません。
検査結果をそのまま見るのではなく、裏に隠れている原因を探りながらリーディングしていくことが重要です。
有名な言葉があります。
「You are what eat.」
「あなたは食べたものでできている。」
しっかりと噛みしめて、自分のための食事をすることが大切ですね。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」
千野ひとみ