今週の研修【栄養】
前回に引き続き、川合智先生に栄養の研修をしていただきました。
今回のゴールは、「栄養療法のスタートに立つこと」。
血液検査結果を見て、その方の現在の身体の状態、さらに、症状を改善させるために必要なことを読み取る練習を行いました。
一般的に行われる血液検査では異常が見つからなくても、身体の不調を抱えている方は数多くいらっしゃいます。
だからこそ、カウンセリングでその方の悩みを伺い、血液検査結果と照らし合わせ、症状改善の糸口を探っていきます。
たとえ、血液検査では基準値内で異常がなかったとしても、数値から読み取れることがあります。
例:鉄
一般的には、ヘモグロビン量が貧血の診断で使われます。
ですが、体内の鉄にはヘモグロビンとは別に、貯蔵鉄(フェリチン)というものがあります。
この貯蔵鉄が減っている状態でも、めまいや立ち眩み、頭痛等、いわゆる貧血の症状が起こります。
血液検査の結果で、貧血との診断でなかったとしても、鉄が不足している可能性は十分に考えられます。
というより、生理のある女性は誰でも、貧血の症状が現れてもおかしくありません。
例:コレステロール
血液検査での主要項目であり、数値を気にされる方も多いであろうコレステロール。
コレステロール値上昇の原因として、下記のことが考えられます。
・血管の細胞膜に損傷がある
・過剰な糖質摂取や細菌感染、口呼吸等による慢性炎症がある
・常にストレスに晒されている
・更年期や閉経後、また卵巣摘出後
すると、このコレステロール値を下げるには、上記を解決する必要があります。
さらに、健康診断で高コレステロールのため、食事改善を勧められることも多いかと思います。
ですが、コレステロール値は、食べ物にはあまり左右されません。
というのも、コレステロールが、食物の摂取によって作られるのは、全体の20%程、あとの80%は肝臓が合成しています。
このように、検査結果で異状なしと言われてしまうと、自分が感じている症状の原因がわからず、改善策もわかりませんよね。
そういった方のお悩みが改善されるよう、栄養からのサポートができる環境を目指していきます。
さらに学びを深め、皆さまに有益な情報をお届けできればと思います。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」
千野ひとみ