身体の仕組み

全集中の呼吸を行う為に大切なポイント理論編①

こんにちわ。

トレーナーの小林俊夫です。

鬼滅の刃が盛り上がり、それに伴って「呼吸法」への注目度も高まっておりますが、ちょっと待って「呼吸法」という事で、本日は「全集中の呼吸」を行う為に大切なポイントについて、空気を読まずに大真面目に書いていきたいと思います

呼吸とは

そもそも、呼吸とは何か?というと、「鼻や口などから空気中の酸素を取り入れ、生命を維持する為に必要な、ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギーを生み出すと共に、各細胞の代謝によって生じた二酸化炭素を体外に排出すること」です

その為、ただ吸って、吐けばよい訳ではなく、きちんとエネルギーが生み出せているか?適切に酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出出来ているか?ということが重要です

鬼滅の刃では、全集中の呼吸を用いることで、身体能力を劇的に向上させている訳ですが、身体能力を向上させるには、エネルギーの生成が必須ですよね

外呼吸と内呼吸

そして、大きく呼吸には「外呼吸」と「内呼吸」と呼ばれる2種類の呼吸があります。

外呼吸:外から空気を取り入れて、肺で酸素と二酸化炭素を交換する

内呼吸:各細胞と毛細血管で酸素と二酸化炭素を交換する

一般的に「呼吸」としてイメージされるのは、「外呼吸」かと思いますし、「呼吸法」として注目をされるのは、この外呼吸のやり方になります

しかし、単純にたくさん吸って、吐いてをするだけでは、本当の意味での呼吸にはならず、エネルギーを生み出す為には、外から肺に取り入れた酸素を、各細胞に運ぶことが重要なポイントであり、上記2種類の呼吸を考える必要があります

全集中の呼吸を行う為に大切なこと~外呼吸~

まず、外呼吸において重要なポイントを考えていくと、以下のポイントが考えられます

  1. 鼻呼吸
  2. 姿勢が整い横隔膜が機能している

鼻呼吸で得られるメリット

日頃、呼吸をする時に、鼻と口を自然と使っている事と思いますが、じつは「鼻」は「呼吸器」に分類をされますが、「口」は消化器であり、本来、日常での呼吸は「鼻」で行うのが本来の形です

鼻から息を吸う事で、余計なゴミを除去してくれたり、温度を約36度に湿度を約90%に高めてくれます

冷たい空気がそのまま肺にいってしまうと、肺の機能が低下する事が考えられますので、加温と加湿というのは、とても重要なんです

更には、鼻の空間では「一酸化窒素」が生成されていることが分かってきており、この一酸化窒素は、殺菌作用や血管を柔らかく広げる作用を持つ為、免疫力の向上や血液循環にも関わります

その為、日ごろ、口呼吸の方が全集中の呼吸を使うのは難しいと考えられます

全集中の呼吸を行う為に最も大切な筋肉は横隔膜

呼吸で最も大切な筋肉はなんですか?と問われれば、間違いなく「横隔膜」です

焼肉では、いわゆる「ハラミ」として提供されていますので、多くの方が聞いたことがある部位かと思います

肺自体は、自ら伸びたり、縮んだりできる組織ではありませんので、この横隔膜を始めとする呼吸筋が働く事によって、外から肺に空気を取り入れています

呼吸

筋肉は、基本的には骨から骨へと付着をしていて、姿勢の歪みなどにより骨の位置がズレると、筋肉の長さが変化をします

そして、筋肉には最適な長さが存在しますので、姿勢が崩れると骨の位置が変化し、筋肉の長さが変わり、機能が低下をすることが考えられます

現代人に多く見られる、腰を反り、肋骨を前に突き出した様な姿勢では、横隔膜の機能が低下をしてしまいますので、先ずは骨盤、背骨、肋骨の位置を整え、横隔膜の機能を最大化することがポイントです

次回は、体内に入った酸素を各細胞に届ける為に大切なことを、栄養の観点なども踏まえてお伝えさせて頂きます

 

ABOUT ME
小林俊夫
imok株式会社(アイモック)代表取締役/猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」代表。  トレーナーとして活動をしながら2008年、2009年にアメリカへピラティスの研修を受けに行き、マスタートレーナーの認定を取得。その後、2010年に医療系国家資格を取得。  現在はスタジオの経営、メディアの監修及び出演、全国での研修及び講演、ピラティスリフォーマーの製造及び販売をしながら、姿勢&機能改善、パフォーマンスアップ専門のトレーナーとして、世界中に「I am OK You are OKな人」を増やす為に活動中。