こんにちは!
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」です。
最近は、プロテイン(たんぱく質)入りのドリンクやヨーグルトなどが、コンビニでも手軽に手に入るようになり、たんぱく質の重要性が広まっているように感じます。
一般的に、たんぱく質は”筋肉をつくる”と認識されている方が多いと思いますが、実は、筋肉以外にも、とても重要な役割をもっているんです。
今日は、私たちの健康に欠かせない、たんぱく質のはたらきについて、みていきましょう。
たんぱく質のはたらき
たんぱく質は英語でプロテインといい、語源は、「第一の」という意味をもつ、ギリシャ語の「proteios(プロティオス)」です。
proというのは、「あらかじめ」や「最初」という意味をもつことから、たんぱく質は、私たちの体に第一に必要な栄養素ともいえます。
筋肉や爪、肌や髪の材料となる
引き締まった身体をつくるため、筋肉を大きくするため、トレーニング後にプロテインドリンクを飲んでいる方も多いですよね。
私たちは、筋肉が伸びたり縮んだりすることで自分の体を動かすことができますが、これらはタンパク質のはたらきによるものです。
さらに、お肌のコラーゲンや髪のケラチンなどもタンパク質を材料としています。
そのため、引き締まったボディラインだけでなく、潤いのあるお肌や、ツヤのある髪のためにも、たんぱく質の摂取は欠かせません。
酵素としてのはたらき
私たちの体内では、常に様々な化学反応が起きており、その反応のサポート役として、「酵素」が働きます。
例えば、お酒を飲んだ後には、体内でアルコールを分解する必要がありますが、この時に必要なのが、アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素です。
これらの酵素はタンパク質からできています。
酵素は、個人の遺伝情報に基づいてつくられるタンパク質であるため、一人ひとり形が異なります。そのため、アルコールを分解する酵素の働きが弱い場合には、”お酒に弱い”ということになるんです。
さらに、私たちが生きていくために必要なエネルギーをつくる時に必要な代謝酵素も、タンパク質からつくられています。
エネルギーというのは、歩いたり走ったり、心臓を動かしたり呼吸をするのにも必要ですから、たんぱく質は生命活動を支えているんですね。
メンタルを整える
セロトニンやメラトニン、GABAやドーパミンといったもの、聞いたことはありませんか?
これらは、私たちの感情を生み出す「神経伝達物質」です。
セロトニンは幸せホルモン、メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれたり、GABAはリラックス効果を促すためにチョコレートに含まれていたりと、馴染みのある方もいるかと思います。
これらの神経伝達物質をつくりだす材料は、アミノ酸です。
たんぱく質というのは、様々なアミノ酸が組み合わさって作られていますので、神経伝達物質の材料もたんぱく質だといえます。
アミノ酸を原料として、ビタミンやミネラルのサポートを受けながら合成されるため、たんぱく質の摂取は、メンタル症状とも大きく関わってきます。
ちなみに、たんぱく質は消化が大変な栄養素ですので、食事から十分量摂取していたとしても、消化機能が低下していた場合には、体内で適切に使われないといったことにもなります。
たんぱく質は、しっかり食べることはもちろん、胃腸の調子を整えて、しっかりと消化できることが重要になります。
酸素や栄養、薬を運ぶ
私たちが摂取した栄養は、血液に乗って全身を巡りますが、その際、他の物質と結合して流れていきます。トラックや船のように、乗り物に乗って運ばれるイメージですね。
例えば、生命維持に欠かせない酸素は、ヘモグロビンと呼ばれるタンパク質の船に乗って運ばれます。
さらに、体調が悪い時に処方された薬も、アルブミンと呼ばれるタンパク質の船に乗って体内へ運ばれていきます。
運ぶ船がなければ、必要な場所に必要な物質を届けることができませんので、ここでもタンパク質が重要な役割を果たしてくれています。
このように、たんぱく質のはたらきは多岐に渡り、私たちの体には必要不可欠な物質です。
今日挙げたものは一例で、その他にも、免疫に関わったり、栄養成分を体内に貯蔵する機能をもっていたりと、とても大切な栄養素なんです。
私たちの身体は、たんぱく質によってつくられる
たんぱく質は様々な場所で必要とされ、体の機能調節に欠かせません。
スタイルアップのためにも、毎日を元気に過ごすためにエネルギーをつくるためにも、そしてメンタルを安定させるためにも、タンパク質が重要な働きをもちます。
仕事や家事で忙しい時、ついつい食事を疎かにしていませんか?
時間のない中で、朝食はコーヒーだけ、お昼は菓子パンだけなど、手軽なもので済ませてしまうことがあるかもしれません。
たんぱく質不足は、身体的にも精神的にも、不調を抱える原因となり、日頃のパフォーマンスにも大きく影響してきます。
1日3食、お肉やお魚、卵や大豆製品など、意識して食べていきましょう。
なかなか時間がとれない時は、コンビニのゆで卵や焼き鳥、プロテインバーなどを活用するのも良いですね。