身体の仕組み

ピラティスチェアを活用した反り腰の改善

こんにちは。

きゃっとばっくの古城です。

現代のライフスタイルの影響により、立った時に「反り腰」になっている方が多く見られます。

腰の反りが過剰になると、背骨本来のカーブが失われてしまう為、姿勢が崩れるだけではなく、背骨への負担も増加することが考えられ、健康面から考えても早めの改善が大切です。

骨盤や背骨のコントロールが苦手な方へ

鏡に映った自分を見て、反り腰に気付き、SNSなどにアップされた動画を見ながら、エクササイズを行ってみるけれど、何だか上手くいかない。

骨盤の前への傾きが過剰になり、腰が反っている方は、長年反り腰で過ごしてきたことにより、骨盤を後ろに傾けたり、腰を丸める動作が苦手な方も多く見られます。

また、その姿勢で長くいたことにより、背中の筋肉などの長さが変わってしまい、腰を丸めようと思っても、腰や背中の筋肉が突っ張って、上手く丸められないという方もいらっしゃいます。

上記の様に、自分で上手くコントロールが出来なかったり、苦手だったりする方は、本日お伝えするピラティスチェアを使った、反り腰の改善に効果的なエクササイズをお試しくださいませ。

スプリングの力が、骨盤を後ろに傾け、腰を丸める動作をサポートしてくれます。

腰を上手く丸められない人におススメのラウンドバック

今回、ご紹介するエクササイズは、ピラティスチェアを使用した「 ラウンドバック」というエクササイズです。

いわゆる「きゃっとばっく」などの、四つ這いで背中を丸めるエクササイズを行おうとしても、腰だけ平らなままだったり、「ヒップリフト」で背骨が1つ1つ地面から剥がれる様にお尻を持ち上げようとしても、腰の部分が一枚の板の様に固めて持ち上げてしまう方は、先にこうしたエクササイズを行っておくことで、よりキレイに動く事ができます。

ピラティスチェアによるラウンドバックのやり方

  • 座面の前半分に座り、ペダルに踵をのせ、下に踏みます
  • ペダルを下げたまま、骨盤から頭が一直線の姿勢をとります
  • 両手を前習えします
  • ペダルを上へ戻しながら、骨盤を後ろに傾け、背中を丸めていきます
  • ペダルを踏みながら元の姿勢に戻ります

ペダルを下げたまま、大きく前習えをします

ペダルが上に戻る力を利用し、骨盤を後ろに傾け、腰から背中を丸めていきます。背骨がグシャッと潰れる様に曲げるのではなく、背骨が引き伸ばされる様に丸めていくことがポイントです

両手をバンザイしながら、骨盤を中間位まで戻し、骨盤、肩、頭が一直線になる様にしながら、ペダルを下へ踏み込みます

上記をゆっくりと5回程度繰り返します

ラウンドバックの目的

  • 反り腰の改善
  • 背骨の動きのコントロール
  • 背中や腰周りのストレッチなど

ラウンドバックは呼吸の改善にも効果的

多くの人に見られる、骨盤が過剰に前に傾き、腰が反っている状態では、背骨全体を圧縮する様なストレスがかかりやすい状態です。その為、このエクササイズを行う事で、背骨を引き伸ばす様な力を加え、圧迫されている状態を開放します。

 また、こうした姿勢では、呼吸で最も大切な「横隔膜」と呼ばれる筋肉が上手く使えなくなっている為、骨盤と肋骨を本来の位置に戻し、横隔膜を使える様にすることで、自然と呼吸も改善されていきます。

呼吸

先ずはピラティスチェアのサポートを受けながら、骨盤の後ろに傾ける動作の学習を行ってから、「きゃっとばっく」などのエクササイズで、今度は能動的に骨盤の後傾と背骨を丸める動作を行い、腹筋群や前鋸筋などの筋肉の活性化を行うのがおススメです!

キレイな姿勢を創ると共に、背骨への負担も減り、呼吸の改善にも繋がりますので、ぜひお試しくださいませ。

 

ABOUT ME
古城奈々絵
Reformer for Motor Learning Speciailst/猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」横浜店マネージャー/トレーナー養成専門学校卒業後、福岡の整骨院に勤務。主に学生アスリートへのけがの治療や競技復帰のためのリハビリトレーニングを行い、 高齢者の方までの体のケアを行う。2014年4月より「世界中にI am OK You are OKな人を増やしたい」という、オーナーの熱い思いに賛同し、imokに株式会社に参画。現在はReformer for Motor Learningのスペシャリストとして活動すると共に、スタジオのマネジメント、講演のアシスタント講師やメディア監修など幅広く活動。