こんにちは。
分子栄養学認定カウンセラーの千野ひとみです。
最近は、プロテイン(タンパク質)入りのドリンクやヨーグルトが販売されていたり、タンパク質の重要性が広まっているように感じます。
一般的に、「タンパク質は筋肉をつくる」と思われている方が多いと思います。
ですが、筋肉以外にも、とっても重要な役割を果たしてくれているんです。
タンパク質の働き
「私たちの身体はタンパク質でできている!」と言って良い程、タンパク質の働きは多岐に渡ります。
筋肉や爪、肌や髪の材料となる
引き締まった身体をつくるため、大きな筋肉をつくるため、トレーニング後に、プロテインドリンクを飲んでいる方も多いですよね。
筋肉の繊維だけでなく、お肌のコラーゲンや髪のケラチン等もタンパク質を材料としています。
そのため、引き締まったボディラインだけでなく、潤いのあるお肌や、ツヤのある髪のためにも、タンパク質の摂取が欠かせません。
酵素としての働き
私たちの体内では、常に様々な化学反応が起きており、その反応のサポート役として、「酵素」が働きます。
酵素には、消化酵素と代謝酵素の2種類があり、この酵素はタンパク質なんです。
消化酵素は、食べ物を消化する時に必要なもので、胃や腸の消化管から分泌されます。
代謝酵素は、体内での化学反応を起こす時に必要で、この化学反応が起こることで、私たちの体内でエネルギーがつくられています。
メンタルを整える
セロトニンやメラトニン、GABAやドーパミンといったもの、聞いたことありませんか?
これらは、私たちの感情を生み出すのに必要な「神経伝達物質」というものです。
セロトニンは幸せホルモン、メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれたり、GABAはリラックス効果を促すためにとチョコレートに含まれてたりと、馴染みのある方もいるかと思います。
これらの神経伝達物質をつくりだす材料が、実はアミノ酸、つまりタンパク質なんです。
タンパク質以外にもビタミンやミネラルが必要ですが、大元の材料はアミノ酸なので、タンパク質の摂取量が少ない場合、これらの物質が十分につくられません。
酸素や栄養、薬を運ぶ
私たちが摂取した栄養は、血液に乗って全身に巡ります。
その際、トラックや舟のように、乗り物に乗って運ばれるんです。
例えば、生命に欠かせない酸素。
酸素は、ヘモグロビンと呼ばれるタンパク質の舟に乗って運ばれます。
さらに、体調が悪い時に飲む薬も、アルブミンと呼ばれるタンパク質の舟に乗って、体内に運ばれていきます。
ここに挙げた以外にも、免疫力に関わったり、栄養成分を体内に貯蔵したりと、本当に様々な働きを持っているんです。
私たちの身体はタンパク質によってつくられる
このように、タンパク質は、私たちの身体の機能の様々なところで必要とされています。
スタイルアップのためにも、毎日を元気に過ごすためにエネルギーをつくるためにも、そしてメンタルを安定させるためにも、タンパク質が重要な働きをもちます。
仕事や家事に忙しい方は、ついつい食事が疎かになりやすいですよね。
時間のない中で、朝食はコーヒーだけになってしまったり、菓子パンだけで済ませてしまっていないでしょうか?
タンパク質不足は、身体的にも精神的にも、不調を抱える原因となります。
1日3食、お肉やお魚、卵や大豆製品など、意識して食べていきましょう。