こんにちわ
柔道整復師の池田です。
本日は、「背骨」の基本と骨盤との繋がりについてお話させて頂きます。
背骨は24個で構成されている
「背骨」というものを見ていくと、全部で24個の骨で構成されており、その1つ1つを椎骨(ついこつ)と呼び、上から、首にあたるのが頸椎(けいつい)、胸が胸椎(きょうつい)、腰であれば腰椎(ようつい)と呼びます。
先ほどお伝えした24個の椎骨は、腰椎5個・胸椎12個・頸椎7個に分かれ、積み木が重なる様に、背骨を作り上げるのです。
そして、姿勢の崩れというのは、この椎骨の積み重なり方が本来の位置からズレた状態となります。
背骨の位置がズレることで、姿勢であったり、横から見た印象が大きく変わります。
更に言えば、見た目だけではなく、本来の位置から背骨がズレることで、それを支える為に筋肉や関節に対して負担がかかり、肩こりや腰痛などの原因になることも考えられますので、姿勢が大きく崩れる前に、改善をしていきたいですね。
理想的な背骨の状態とは・・・
理想的な背骨の状態とは、どういう形なのか?
椎骨を積み木に例えるなら、背骨はまっすぐと積み木が積み上がっているわけではありません。
背骨を横から見た時、絶妙にカーブを描きながら積み上がっているのです。
このようなカーブを描く事で、身体に加わる衝撃の吸収を行ったり、内臓などを格納し、保護したりできるようになります。
このカーブのことを、前弯(ぜんわん)や後弯(こうわん)と呼び、腰椎であれば前に向かてカーブをしている為に「前弯」
胸椎であれば後ろに向かってカーブをしている為「後弯」、頸椎であれば、また前に向かってカーブをしている為に「前弯」と分類する事が出来ます。
この様に「前弯」と「後弯」が繰り返し作られているので、背骨はS字状に曲がって見えるのです。
更に言えば、この背骨の弯曲があることで、背骨は衝撃吸収や力の分散を行う事ができ、背骨の抵抗力を「R」とし、背骨の弯曲の数を「N」とすると、「R=N²⁺1」として表すことが出来ます。
例えば、背骨が真っ直ぐの場合、背骨の抵抗力は0の2乗⁺1になりますので1となり、本来の3つの弯曲がある場合は、3の2乗⁺1になりますので10になります。
背骨が真っすぐなのか、本来の弯曲があるのかで、10倍もの違いがあるんですね!
骨盤が大きな影響を与える?
正しい背骨の形についてお伝えしてきましたが、腰椎は「骨盤」へと繋がる為、骨盤の傾きが背骨には大きな影響を与えます
例えば、骨盤の前への傾きが過剰になることで、その上にのっている腰の部分の前への反りも過剰になり、いわゆる「反り腰」と呼ばれる状態になっています。
本来なら腰は軽く前へ弯曲をしている訳ですが、その前への反りが過剰になってしまうのです。
土台となる骨盤や腰が本来のポジションよりもズレてしまうことで、全体の背骨がずれる事が猫背の原因の1つになります。
自分の腰の背骨が過剰に反っているかを確認したい方は、壁に背中をつけてみましょう。
この時、腰と壁との適切な空間は、ご自身の手のひら1枚分になります。
※腰の隙間がブカブカな状態
※日頃トレーニングををしていて、お尻の筋肉が発達し、お尻の厚みがある方は、それによって腰の反りが強くなりますので、上記のチェック法だけでは判断が出来ないことを、ご了承ください。
手のひらを入れてみて、ブカブカであれば、腰椎が反っている可能性がありますので、上半身の丸みなどの改善をする前に、腰や骨盤周りから、猫背改善のアプローチをすることをお勧めします。
まとめ
- 猫背は、背骨の位置が本来のポジションからズレている
- 背骨は椎体という骨が積み木の様に24個積み重なって出来ている
- 背骨がズレる原因として、骨盤の前への傾きが過剰になり、その上にのっている腰椎の前への反りが強くなり、上にのっている胸椎や頸椎などの位置もズレていることが多い
- 背骨の弯曲の数によって衝撃吸収能力なども変化をする
- 猫背を改善する為には骨盤の位置を戻し、反り腰を改善する事が重要
骨盤について詳しく知りたい方は、ぜひこちらも合わせてご覧くださいませ
最後までお読み頂き有難うございました。
猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」
池田倫大